巷では、賃貸保証事業(レントゴー)が割の合わない事業との噂を耳にしますが、
過去の資料を分析すると、やはり不動産投資で突然の事故の傷が深かったと考えるのが一般的
だと思います。(以下参照)
市場の急変、そして破綻
リプラスの急成長も長くは続きませんでした。同業他社と同様、2007年中盤以降の不動産市況悪化の影響を受けることになります。

2008年6月の中間決算では、創業以来初の赤字となります。
純損失は32億円で、リプラスの創業以来6年間の利益の合計額を超えるものです。
リプラスの自己資本比率は2007年12月末時点で10.0%、2008年6月末で8.5%となっており、資本力は非常に脆弱です。
同社は、各金融機関から借入するにあたり貸出コミットメント契約を結んでいます。
そのなかの財務制限条項において、概ね下記状況何れかに合致した場合、借入金を一括返済することになっています。
@純資産が10%(一部契約では25%)減少した場合
A年間営業利益・経常利益等が赤字になった場合
中間期にて、既に制限条項に触れており、全ての金融機関が同社に「温情」を与えない限り、リプラスの破綻は避けられない状況でした。
同社は、8月15日に「中間決算短信」を提出し、9月19日に「半期報告書」を提出する予定でした。
しかし、9月22日に「半期報告書」の提出を9月下旬に延期し、さらに2008年6月中間期の決算短信と半期報告書に「継続企業の前提に関する重要な疑義が存在している」と注記すると発表し、同社の存続が危ぶまれていました。
結局、リプラスは24日に自己破産を申請し、短い企業生命を終えることになりました。