2008年10月10日

投資法人債市場まひ状態、ニューシティ・レジデンスデフォルトで衝撃 (Ruiter)

●昨日のニューシティレジデンス投資法人の倒産(民事再生法適用申請)の影響で、リートに格付けをしていた各機関が、高めだった格付けからかなり下げる方向に動いている。ニューシティレジデンス投資法人が財務内容が良好といえたのにリートの安全性が認識されていただけに、関係者のショックは避けられない。
 また、リプラスの過去のIRによると、レントゴー事業の将来債権としての格付けはAクラスをいただいていたことが出ており、地震にたとえると直下型地震震度7クラス(サブプライム問題)が来てそれに足元を固めている最中の所がやられてしまったような部分が露見していると思われる。
 

 

(以下Ruiter より)
投資法人債市場まひ状態、ニューシティ・レジデンスデフォルトで衝撃
2008年 10月 10日 13:43 JST 
[東京 10日 ロイター] クレジット市場では、ニューシティ・レジデンス投資法人8965.Tが9日に経営破たんしたことで、投資法人債の流通市場は気配すら出せる状況になく、まひ状態に陥っている。

 ニューシティ・レジデンス投資法人は財務内容が比較的良好で、格付けも高めだっただけに、突然の破たんにマーケットは衝撃を受けた。マーケットでは、他のJ─REITへの波及を警戒している。
 格付投資情報センター(R&I)は9日、ニューシティ・レジデンス投資法人の格付けをA+からCCCに13ノッチ引き下げた。J─REITでは初のデフォルト(債務不履行)となる。
 複数の市場筋によると、デフォルトとなったニューシティ・レジデンス投資法人債の気配は観測されていない。「金融市場の大混乱を受けて、価格の適正水準が分かりにくく、投資家やディーラーは動けない状態。流動性が著しく低下しており、気配は出にくい」(銀行系証券)との指摘が出ていた。
 ニューシティ・レジデンス投資法人について、日興シティグループ証券・金融商品本部コーポレート・ボンド・リサーチ・クレジットアナリストの中西貢三氏は「自己資本比率が40%程度と高く、格付けはA+と高めで、財務内容も比較的良好だったJ─REITが突然破たんしたことで、マーケットに与えたショックは大きい」と述べた。
 複数の市場筋は、有担保で十分の借入れ余力があったにもかかわらず破たんした点に注目している。「J─REITに対する金融機関の融資姿勢の厳しさが鮮明になっている」(外資系証券)との見方が出ていた。
 ニューシティ・レジデンス投資法人が発行した投資法人債は、第1回債(発行額140億円、償還2011年2月、私募)、第2回債(120億円、2012年4月、公募)、第3回債(50億円、2014年4月、公募)の計3銘柄・発行残高310億円。
 ムーディーズ・インベスターズ・サービスは10日、ニューシティ・レジデンス投資法人の発行体格付け・無担保長期債務格付けをA3からBa1に4ノッチ引き下げた上で、さらに引き下げ方向で見直すと発表した。
  (ロイター日本語ニュース 伊藤 武文記者)

http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-34237220081010
(Reuters /2008/10/10)

大和生命が経営破たん、114億円の債務超過 (yomiuri online)

●昨日のリートの日本初の倒産(二ユーシティレジデンス投資法人)はショッキングなニュースでしたが、今度もかなり大きなダメージが及ぶニュースです。
 読売新聞によると生命保険の破綻は2001年以来特に大きな破綻はないとのことでした。
思い出しても一時逆さや(運用予定利回りより契約時に申し上げた配当利回りの方が大きくなること)の件もあり、このような事態が何回か発生しても不思議ではなかったのですが、今回大和(「やまと」との呼び方となります)の破綻劇も、他の生命保険会社と違い、「ハイリスク・ハイリターンでの運営」をしている部分もあり、懸念はされていたとのことです。
 いずれにせよ、生保はやはり、リプラスのレントゴー保証とおなじように「潰れてはいけない会社」だと思います。
 しかし、生命保険の場合は、公的機関によって9割は何らかの補填があるということなので、まだ、金融庁やその他の監督官庁がない「賃貸保証業界」にとっても今後はそのような対策が必要なのではないかと思います。
 

(以下 yomiuri online より)
大和生命が経営破たん、114億円の債務超過
10月10日9時27分配信 読売新聞


 中堅生命保険会社の大和(やまと)生命保険は10日、会社更生法と更生特例法の適用を東京地裁に申請したと発表した。

 世界的な金融危機で保有する有価証券の価値が急落、2008年9月中間決算で114億円の債務超過に陥り、自主再建を断念した。9月末時点の負債総額は2695億円。
 昨夏にサブプライムローン問題が表面化し世界の金融市場が混乱に陥って以降、国内金融機関の破綻は初めて。生保の破綻は2001年の東京生命保険以来、8例目となる。
 大和生命の中園武雄社長は10日朝、都内で記者会見し、「保有していた有価証券に想定外の深刻な価値下落が進んだ」と説明した。9月中間決算で110億円の純損失を計上する見込みだ。
 大和生命は今年4月以降、自己資本増強を図るため投資を募ってきたが、市場環境の悪化で資産の劣化が進んだことで信用力が急速に低下し、実現しなかった。今後、スポンサーの選定を急ぐ方針だ。契約者は保険金支払額の減額などの負担を強いられる可能性がある。
 生保業界で大手を中心に顧客の獲得競争が激しく、中堅保険会社は収益の確保に悩んでいる。特に、大和生命は保険料収入に対する販売費用など事業費の割合が25%と大手の2倍に上る高コスト体質で、「ハイリスク・ハイリターンの金融商品で無理な運用をしていた」(金融庁)ことから、業界内では経営リスクの高さが指摘されていた。
 金融庁は9月16日から、大和生命に立ち入り検査に入った。保険会社の財務健全性の指標であるソルベンシーマージン(支払い余力)比率が、9月末時点で早期是正措置の対象となる200%を割り込む見込みとなり、10月9日に検査結果を大和生命に通知していた。金融庁は「過去の生保の破綻例と比べると規模は小さく、他の生保に波及することは考えられない」としている。 

最終更新:10月10日12時13分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081010-00000010-yom-bus_all
(yomiuri online /2008/10/10)

リプラス、破産から16日目

平成20年10月10日(金)、今日は晴れとなり最高気温が27度まであがるとの予測です。三連休の前日でありますが、関係者にとって3連休の実感がわかないのが実情だと思います。美味しい秋の味覚も味がわからないというのが今の関係者の心境でしょう。これはいまやリプラスだけの現象ではなくなりつつあります。
 さて、リプラスが破産してから、16日目を迎えました。最後まで株式を持っていたリプラスホルダーの皆様お疲れ様でした。後は個人的な売買しかございませんが、かなり低い望みをかけて、徐々に分散してゆく新しいリプラスの形を拝んでいければと思います。残された、レントゴーはデジタルチェックに育てられ、アセットマネジメント部門はリートマネジメントとの移籍の話題もあるような話も出たりで不安な毎日です。
 一部の従業員の人からは給与が出たとかいう話も伝わってきます。
 それから、株式市場は日経平均株価が9000円強というような状況です。建設業で東証一部上場の新井組の倒産(民事再生法適用申請)、そして昨夜に入ったニュースでは、J−リートのニューシティレジデンス投資法人が1000億円強の負債を抱えて東京地裁へ民事再生法の適用申請、リプラス本体と賃貸保証と関連が深かったとのことで、先々のリートも気になるところです。
  この自らを取り巻く状況が変わるときは、気が付かないストレスがかかっていることが多く、気を抜いたときに、疲れが重く圧し掛かってきます。朝夕気温の変化も激しい季節なので、くれぐれも皆さんご自身の健康管理にも気をつけていただければと思います。
posted by 管理人B at 05:42| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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