5日以降の衣食住を=保証なく「退去させないで」−厚労省に要望・派遣村
2009年1月3日(土)23時6分配信 時事通信
契約打ち切りで寮を追われるなどした元派遣社員らを支援する「年越し派遣村」実行委員会は3日夜、約250人が宿泊した東京・霞が関の厚生労働省講堂が使用できなくなる5日以降の宿泊先や食事などを確保するよう、同省に要望した。
派遣村の活動を支えてきたボランティアも、5日の仕事始めで激減するとみられ、「村民」に登録した元派遣社員らから「どうしたらいいのか」と不安の声が上がっていた。
実行委によると、厚労側は社会援護局総務課長らが対応し、「関係部局と調整の上、速やかに回答したい」と返答。労働法制の不備などを挙げて「災害と同等のものと認識しているか」と指摘すると、「そういう気持ちです」と答えたという。
要望は▽衣食住確保の保証なく5日に退去させないこと▽生活、労働などの包括的な相談窓口の設置▽申請した生活保護の開始決定−など6項目を挙げている。
派遣村は、役所などが閉庁する間の寝食などの支援を目的に、厚労省近くの日比谷公園に12月31日開設。同省講堂が開放された後の3日夜までに予想を上回る400人以上が「村民」登録した。
5日以降、中央区は1週間をめどに小学校だった多目的施設2カ所を開放する予定だが、炊事施設がなく、支援ボランティアの人数確保も厳しくなることが予想されるため、派遣村の継続や移転は難しい状況という。
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jiji-03X419/1.htm
(2009/1/3/時事通信/@nifty)