●リート(1)の続きになります。不動産投資は大きな資金が当然ながら必要です。
ワンルームマンションを買うにも安いところで250万円位、ファミリータイプの2LDKを買うにしても、1500万円くらい
6室の木造アパートで4000万円 10室入居の鉄筋コンクリートのマンションで1億円
これらの値段は中古物件を想定していますが、簡単に購入できるものではありません。
実際に不動産投資をしている人に聞くと利回りといえるものはやはり20%は欲しいところといっています。
通常社債を購入するとなると20%の利回りはほとんど存在しません。匿名組合でさえ、予想配当率20%というものも存在しません。
不動産投資では高利回りとはいいますが、空室リスクや、管理会社に委託する費用、損傷などに対する修理などがあるため、実際の手取りは
大きく変動します。そういう意味では、20%の利回りというものも妥当なのかもしれません。
これがハイリスクハイリターントいうゆえんです。
そして、リートとなると小口で行うためと不動産による資産価値の下支え(株式だと企業が倒産するリスクもあるので)もありミドルリスク
ミドルリターンとなっているとのが通常の認識です。
(以下参照)
リート(2) 小口で投資しやすく2009年6月4日10時15分
Q 不動産に投資するならリートじゃなく不動産を直接買えばいいのでは?
Q マンションが火事で燃えたら大変だ。
A リートが持っている不動産は一つだけではない。例えばJリートの「日本ビルファンド投資法人」はオフィスビルだけで61件持っている。一つがだめでも、ほかの物件で稼ぐ。分散投資でリスクを小さくする狙いだ。不動産投資は大損する危険性はあるけど大もうけする可能性もある。いわば「ハイリスク・ハイリターン」商品だ。リートは大もうけの可能性は減るけど、大損の危険性も減らした「ミドルリスク・ミドルリターン」の商品だと言えるね。
Q Jリートの価格(投資口価格)はどうやって決まるの?
A 株式と同じだよ。東京証券取引所に上場されているので、取引価格は変動している。リートが持つ資産の中身、配当予想、経済情勢など様々な情報をもとに投資家が判断しているということだ。ちなみに価格は新聞の株式欄にも掲載されている。5月末現在の取引価格は、1口7万〜84万円。個人でも比較的手を出しやすい価格で、いわば「小さな大家さん」になれるということだ。
http://www.asahi.com/business/topics/keizainavi/TKY200906030225.html
(2009/6/4/asahi.com 朝日新聞社)