2010年06月19日

社説:SFCG事件 巨額の資産隠し解明を

● SFCG事件での強制捜査(逮捕)が行われてから1週間が経とうとしています。元々貸金業というものは、本来銀行がメインで行うものですが、銀行サイドからみると、やはり、一般の市民から預貯金を預かっている関係上、資金を貸すところも安全なところと必然的になってしまいます。東京都の主導で「新銀行東京」という銀行がありますが、通常の銀行の方法と違い、担保や企業規模や経営状況ではない見方で中小企業を応援していた部分がありますが、やはりリスク管理という部分は甘すぎてしまう結果となったため、銀行自身が経営悪化という始末になってしまいました。そう考えると、こういった貸金業は中小企業にとって「かつては強い味方となっていました。しかし、先に申し上げた「新銀行東京」と同じく、リスクの高い中小企業にも融資するために、取っぱぐれも少なからず発生します。
 そうなるとSFCGやロプロ(旧 日栄)などの一民間企業は当然、回収に徹しなければ自身も倒産を被るわけです。今回こういう事件に発展したのも大島健伸元代表の性格もあるかもしれませんが、こういった業界体質はなんとか改めることも今後の国の重要課題ともなることに違いありません。
 

 
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