2010年12月25日

強引な貴金属買い取りに注意を 県消費生活センターに相談相次ぐ

●最近、あちらこちらの店で「金・プラチナ」及びそれらに関連するジュエリーなどを買い取る看板をあちこち目にしませんか。また、求人広告などでも「金・プラチナ」などの貴金属の出張買い取り会社の募集が目立ちます。
 それはいったいなんなのでしょうか。

 現在、世界的不況の最中でもあり、世界的に通貨の価値が下がってきています。つまり、通貨(現金)で所持していても、物価の上場により1年後の通貨の価値は下がってしまいます。さらに、定期預金に入れていても利率は0.1%など超低金利というありさまです。有事の時のドルもはやり世界的な不況には勝てません。それに1ドル80円と1年前・2年前に比べて10円・20円と高くなっている時代なので、ドルの価値も下がってきています。それに今の円高もドル・ユーロが危ないのでこういった「円高」減少が続いています。

 ということで何が安全な資産になるのかというと「金・プラチナ」の登場となるのです。かつて中国で規制を発した「レアメタル」この金属は携帯電話の部品には必須の材料です。それに今の通貨の価値に不安を覚える雰囲気となると、それらを確保しようという心理が働くのでやはり金・プラチナの価格が高騰するというわけです。
 またそういった貴金属の資源は、工業製品には必須なものなので、それを使用しないわけにもいきません。
アクセサリーといわれるものも、金・プラチナの喜平ネックレスやダイヤモンド・ルビー・なども多く存在します。ダイヤモンドは道路やガラスなどのカッターの刃として、またルビーはレーザー光線の材料としてつまり「アクセサリー」といわれるものは「工業製品」で有益なものと見ていいかと思います。

 そうなると、投資家はそこに目をつけます。今金の価値が高騰しているとなると、その差額をもって儲けることを考えます。金は少量でもかなりの高額の値段になります。でも一般の庶民に方は指輪などのアクセサリーをもっていていもそれは、あくまでもおしゃれの一環でしかもっていません。
 このところの不況になると、指輪とかはもっているものの、使わないので売りたい、現金に替えたいそういった心理も働きます。

 そいいうことなので、金などの買い取り業者が出てくるのです。例えば一般家庭の50代主婦が10年前に18K(18金)のネックレスをジュエリーツツミなどの貴金属宝石店で、10万円で購入したとします。そして10年後、金の買い取り業者(有名な大黒屋やその他質屋でもいいかと思います)へもっていくと3万円位で買い取ってくれます。そして、その買い取り業者はそれを8万円で金の売買業者(オリンピックゴールドや主に業者を取引にしている会社)に買い取ってもらいます。そうなると5万円の利益がでてきます。店頭の窓口では個人個人での買い取りをして、金の売買業者へはそれらをまとめて、価格の査定をしてもらい値段をつけてもらう仕組みです。そういうことから、労働対価に対して、かなり利益率の高い業界とも言えます。

 基本的にこう言った買い取業者は店舗・出張ともに「古物営業取引業者」として公安委員会(警察)に登身分を録しなくてはいけません。また、買い取業者は会社の身分を示し、売主も住所や氏名を提示する(買い取の際に提示する)事を法律では義務付けています。
  
 しかし、買い取業者が多くなってくると、悪質な業者も登場するのは必至で、トラブルも続出します。
もちろん優良な業者もいるのですが、買い取が商売なので、どうしても訪問買い取の場合は強引な部分が見えて来ることもございます。
 貴金属を個人で納得行く相場で売るのは至難の業なので、こういった業者が訪ねてきて本当に売りたいと思った場合は、売ればいいのですが、売りたくない場合は、はっきりと断ることが大切です。
 あとおもちの貴金属がどのくらいの価値があるのかを自分で把握しておかないと、買い取契約をしたあとでお互いトラブルも発生しますので、そういった部分も理解しておくことが必要です。

 
 その後
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