●逮捕に至ったアーバンエステートの続報になります。
この内容は典型的な倒産詐欺の特徴です。つまり何が言いたいかと申しますと、アーバンエステート(破産者株式会社アーバンエステート)は民事再生の適用申請の前にもう経営破綻であることは、色々な状況から経営者が認識しています。本来なら、経営者は倒産にはなんとか避けようと、資金繰りのために駆けずり回るのですが、役員報酬も当然ゼロに近くするのが普通です。しかしここでは、法外な報酬を経営陣はもらっているということは、倒産して、残余財産は少なくていいからそのまえに自分の方へ資金を入れてしまおうという魂胆なのです。
破産の慣例によると破産手続き開始決定から3か月前のものを「破産財団」とさせています。したがって、破産の日から3か月前以降も500万円の報酬をもらっているとなると、その分は破産管財人から破産会社に返せということになります。
そういった部分も踏まえ、埼玉県警は有罪にできると確信し、強制捜査(逮捕)にいたったものと思います。
経営陣は高額の報酬の他にも「仮払い」とかそういう意味合いで会社の財産を懐に入れている可能性も充分にあります。
あともうひとつこの事件の特徴は、大山信吾元社長が被疑事実を認めていることです。こうなると、裁判の進展は速くなります。
その後