● クレジットカード業界は先の武富士やアイフルのような独立系の消費者金融と今は銀行系の参加になったアコムとプロミスとは一戦を隠し、買い物をクレジット(支払いを信用して立て替え払い)で行えるということが大きなポイントです。特にクレジットカードは現金で払うより使い勝手がよく、ネットでの支払いやスーパーでの買い物でもカード1枚で手軽に買えることと、さらに「ポイント」といって、買うことにその1%程度の特典の積み重ねで好きな商品の購入にも充てられるということで、消費者金融より一般消費生活に浸透しています。
もう一方で「キャッシング」という消費者金融同様の借入も行うことができ、気軽さが売りの部分が多くあります。当然「過払い金返還訴訟」や「過払い金返還請求」などの問題も発生していますが、それを差し引いても庶民性を兼ね備えているものといえます。
アメリカでは不動産投資や住宅ローンなどで借金をするということの他にクレジットカードを大量使用するという生活のあり方で景気を潤っていた免が多々あり、リーマンショック後その爪痕が大変大きいのも実情です。
日本では就職や転職の際に「クレジットカードを先に作っておけ」というように、転職する前に新規でクレジットカードを作成する人も少なくありません。失業してしまうと短期間の予測であっても、支払いの信用性が疑われるので、無職の人(安定していない収入の宛がない人)には発行しないことになっています。また、住宅の賃借の場合にもは、家賃の引き落としや旧リプラスや現株式会社Casaのような「保証人不要システム」を利用する意外に、クレジットカードを使用(家賃の引き落としや保証人不要システム)することもあり、その当たりでも支払い能力を担保にすることがあります。
さて、三菱UFJニコスカードで親しみが深いのは、カードの他に商品券としての流通が多いということではないでしょうか。このクレジット会社としての特徴は、名前の通り三菱UFJグループとニコス(旧 日本信販)の最大の銀行(メガバンクグループ)と国内ブランド最大のクレジットカード会社との合併した運営ということにあるかと思います。また三菱東京UFJ銀行の前身の一部の三和銀行と日本信販、と東洋信託銀行が出資して作ったJCB(ジェーシービー、旧称 日本クレジットビューロー)は、VISA、masterカードと並んで、日本発の「国際ブランドカード」として現在も活躍しています。
そんな歴史を垣間見る「三菱UFJニコス」ですが、今回は過払い金の大きな事象はあっても、こういった大資本により利益も220億円を維持したということで、今後の景気の回復の一躍を担うものと見ています。
その後