●司法書士というと、弁護士同様法律に携わる職業ですが、弁護士と比較すると法律の代理行為などに制限があり、いささか「弁護士」よりステータスが落ちるといわれるように見えるのですが、収入や働きやすさなどをトータルで考えると「弁護士」よりは費用対効果が大きい職業ともいわれています。
単純な比較こそはできませんが、資格を取得するのに弁護士は、大学院を2年もしくは3年通って、新司法試験ともいわれる試験に臨み、試験に合格したら「司法研修所」にて1年研修をすることになっています。少し前までは、大学学部を卒業もしくはその前に、「司法試験」という一発試験に合格すれば、その後の1年半の研修も「公務員」同様の待遇があり、今の新司法試験の合格者の研修は「費用を貸与」ということで勝手が違うようになっています。だから、いくら高収入が望めるからといって、むやみに転職や再就職で「弁護士になろう」っていうのはかなりのリスクのあることかもしれません。
その点「司法書士」は弁護士の司法試験と比較して学習する範囲もやや狭く、試験に合格後、少しの研修を経て、実務に即せるという点も有利な点です。
また弁護士は、刑事事件(国選弁護人)や消費者問題などあまり儲けにならない仕事を受けなければならない事も少なくないので、それを比較すると司法書士は貧困の人を相手にするのがやや少ない分、収入は確実なものとなり、場合によっては通常の弁護士より上の収入を得ている人もすくなくありません。
しかし、ここ数年の不況や弁護士の制度的な「増加」によって、司法業務の世界で収入を得るのも厳しくなってきています。
このミレ二アム司法書士法人は、不動産投資や不動産取引などの「登記」が主力業務になっていたのだと思います。今司法書士も得やすいものは、(武富士・アイフル・アコム・プロミス・レイクなどの消費者金融に対する)「過払い金請求」であることは伺えます。
今後は、こういった司法書士法人だけでなく、弁護士法人もややとすると倒産(破産)してくるところもでてくるかもしれません。