● ゆかしメディアや帝国データバンクなどによると、日本テレビで過去に話題となっていた番組「マネーの虎」に出演していた安田久 氏が経営する飲食業「エイチワイシステム」が自己破産していたことがわかりました。
ご存知の方もおおいかと思いますが、「マネーの虎」という番組は、2001年頃から2004年迄の約3年間土曜日の深夜という時間に放送されたもので、実業家として成功している出資者の前で、出資して欲しいと志願する人が、今後行う事業のプレゼンテーションをして、実業家から出資をしてもらうという番組です。
当初始まった頃は画期的な装いをしていたのですが、実業家(出資者)の個性が強いせいか志願者に対して罵倒したり、実業家同士が意見の食い違いにより過激な口論となる場面が展開され、その部分の難しさで番組終了となった有名な番組でした。
そこで、その番組の実業家の出演者として「安田久」氏が登場していた訳です。
安田氏は、飲食業として全国に大きく展開していったことで有名でしたが、ここ数年の不況や果や震災による影響も間接的にでしょうがその連鎖倒産も否定できなかったかと思います。
安田氏が破産に至った原因というのは、借りたお金が返せなく、今後も返せる見込みが立たないということになります。では何がいけないのかというと、これも当たり前のことですが、売上(入ってきた金額)より費用(出ていった金額)の方が多かったというこです。
安田氏はブログでは、売上が伸び悩んだということと、費用の削減ができなかったという事をブログでおっしゃっていたとのことでが、基本的にはそれになります。自分的に思うには特に「費用の削減」がしっかりとできていなかったのではないかと思います。派手に豪華にやる分は費用となるのでそれを上回る売上(収入)を得なければなりません。では費用を最初から少なくするように心がければいいじゃないかと思うかもしれませんが、それだと「売上」に結びつく分が少なくなるのです。
同様に不動産投資も同じです。例えば、100億円の物件を購入して1年後に110億円で売りたいんだけど、今手元に1億円しかありません。どうしたらよいか、それは銀行から99億円借りればいいのです(利息は年5%で)(実際にはそんな人にお金をかせるということはありませんが)もしくは、証券会社などを通じて匿名組合などの方式にして直接お金を集めればいいんです。
ではそれを実際に借りて実行した場合、
→逆に 1年後に物件が90億円になったとしたら、売っても90億円です。それに元金の99億円と利息450万円の計99億0450万円を返却しなくてはなりません。これでは9億と0450万円の借金(債務)が残ってしまいます。これが期日までに返済できなくて、自己破産という形になるのです。当然過払い金ならぬ遅滞利息なども損害金としてさらに計上されます。
不動産投資を例にあげましたが、新事業を始めるにせよ、とてつもない大きな利益を得ようとするときは「借金」という方法を用いて、大きな利益を得ていくわけです。その他の飲食業の出店などのことに関してはその借金した部分が店舗物件だったり、備品だったり、広告費だったり、自動車などの動産だったり、それらの自動車保険・火災保険・損害保険だったり、就職したひとや転職した人を雇う人権費及びそれらの社会保険となるのです。
個人として消費者金融(武富士やプロミスやアイフルや、アコム・レイク、その他クレジット会社、ノンバンク)などから借金をするときは当然個人の収入の見通しが立たなければすべきではありません。もちろん消費者金融を利用するという事もあまり進めませんが。