● ここ数日前は、「焼肉酒家えびすの任意整理」・「武富士(DIP型会社更生手続き中)の遺族への過払い金返還一斉訴訟」 と「ミレニアム司法書士法人の破産」と倒産のいくつかを取り上げてきました。
焼肉酒家えびすの倒産要因は、食中毒によって営業もできず、被害者への賠償もおおきくなるためその債務の拡大を懸念して事業所の閉鎖。武富士の倒産(破産)要因は、あとから法律や判例などの面で「過払い金請求」の大きな波に耐えられずということです。しかし「ミレニアム司法書士法人」の場合は、いまいち倒産の要因が見えてこないのが実情です。他の弁護士や司法書士の話によると、いくら売上が落ち込んだからといって「破産」にまでなるか。というような疑問符があちこちで聞こえてきています。こういった司法書士や弁護士業はあまり物的な仕入れがなく人件費(労働賃金)や事務所の家賃などが大きな設備投資としか言えないものなのですが、不動産投資や不動産売買などの登記を得意としていただけに、本業とは違う「不動産投資」等にハマっていたような疑いも感じるところです。そうなると借金して不動産を購入したなんていう「レバレッジ投資」もあるのかもしれず、リプラスもそう言った経営方法で「急成長」をしたところを考えると、「急成長」という企業は「無理な設備投資」な抱える問題点がみえてきているような気がします。
さて、本題に戻り、少し前の話になりますが、6月29日にユタカ商会という回転ずし店を三重県内外に展開していた会社が自己破産の申請和歌山地方裁判所にいたしました。
この会社は報道で報じられるほど、資本が大きな会社ではなく、組織も 「有限会社ユタカ商会」となっています。今は法律で新たに「有限会社」を作ることはできないようになっています。和歌山が本店登記されていますが、実質的な本社機能や店舗の展開は三重県でした。元々は、「水産物加工業販売」が基本事業だったのですが、おそらくその会社の強みをホンダトレーディング(大手自動車メーカーホンダの子会社)かその辺の会社が眼をつけたのでしょう。そこの支援(スポンサー)を得たので、資金力が付き、その得意分野を活かして、回転寿司チェーンとして急成長していったということになります。
しかし、そのホンダトレーディングが関連の事業で「循環取引」という同じものを相互で売ったり買ったりという事をして不正が発覚して、その影響で、水産事業の撤退を余儀なくされ、そこから、ユタカ商事のスポンサーもできなくなったという結末です。そうなると、それまで、資金繰りを全面的にホンダトレーディングから、ユタカ商事の弱点ともなっていた「資金集め」の支援がストップ(人間で言えば「血液の流れを止めること」)しました。その結果、期日まで支払わなければならないお金(仕入れなど)が払うことができなくなってしまった。
→倒産(破産)となってしまった。ということです。要するに倒産(破産)の原因は「資金繰り」とうことです。
その後