しかし、こういった事だけでも複雑な世の中なので、どうしてもそれを専門に扱う人間が必要になってきます。
それが「弁護士」であり「司法書士」であるといえます。
過払い金に際して「債権届」を出すという作業は、そんなに難しい事ではないのですが、やはりテレビやビデオの取り扱い説明書を一読して作業に取り掛かるのさえそんなに簡単なことではないのですから、法律が絡んだものとなると当然弁護士・司法書士の必要性が当然となってくるのです。
本当はいけないことなのですが、まだ弁護士よりはるかに安い手数料などで行うことができれば、それ自体は違法性を帯びていても「悪質性」というものはないので、公から御咎めされることは少なくなっていくのですが、
今回の場合は、普通に「弁護士」や「司法書士」が行うより、大幅に利益を搾取しているところに、この事件の「悪質性」というものがあります。したがって、当然のことながら「弁護士法違反」ということで逮捕されたということです。
その部分が「弁護士」の敷居を高くして近寄りがたい結果となっていたのも事実です。それにひと昔前の弁護士はCM等の「宣伝」が禁止となっており、しかも「法人」としての運営も禁止されていました。
過払い金の請求は自分でやれる人は行うのも当然よいかもしれませんが、弁護士や司法書士に頼んだ方が、依頼費用は取られてもそれだけ「確実な」仕事をしてくれるし、自分でやる労務やそれに携わる時間での本来従事している仕事時間の損失を考えたら、当然弁護士や司法書士に依頼するほうが結果的には安く済むものと思います。あと、ちゃんとした納得できる依頼費用を支払うためには、自分でも弁護士や司法書士に任せきりではなく、自分でもその司法手続きの内容やその行方はできるだけ把握しておくことも大切です。そうでないと必要ではない以来費用まで取られてしまう可能性もございます。