●香川県にある高松あすなろの会では、武富士などをはじめとする電話無料相談を実施するとのことです。
ちょっと注目したい部分は、現在武富士(武富士一族)に向けての訴訟がすすめられているのですが、
訴訟をしている原告の数と損害賠償請求金額は次のようになっています。
原告数1455人 請求金額32億4000万円 一人あたりの請求金額約222万円
それに対して、安愚楽牧場被害者は
ザックリの数値で、債権者数約7万人 債権総額約4200億円 一人あたりの債権金額 約600万円
となり、安愚楽牧場被害者はまだ「訴訟」に至る段階にないのですが、(移ってもここ2年3年先の事になります)この7万人全員がもし訴訟(安愚楽牧場被害者の会・安愚楽牧場被害者弁護団・安愚楽牧場被害対策弁護団として)に参加したとして、おそらく勝訴にいたっていも「ない袖は振れない」ということから、おそらくその金額を回収することはほぼ不可能と見られます。
実際に訴訟を行うとして訴訟に参加するのは、最終的にその数の1%の700人と考えると、
600万円×700人=42億円の請求となります。
※債権者に対して訴訟に参加するのが1%というのは、必ずしもそうなるとは考えにくいですが、今までの投資詐欺事件等をみた勝手な数値判断です。
実際に訴訟に参加する層は、小口の出資者より多額の安愚楽牧場出資者だと思うので、請求額は50億円と勝手に決めてかんがえると、その50億円分を安愚楽牧場経営陣が個人資産をもっているかどうかというのも、今後訴訟をおこすのに重要なポイントともなります。
それから考えると今被害者の会に登録しない場合は、訴訟の段階で「途中乗車」(つまり、現在は被害者弁護団に参加しないで、2年後位に訴訟になった時に原告として参加しようとすること)できるのかという事もひとつの疑問点になります。「途中乗車」が出来るかできないかは、その列車(訴訟)における「座席の数」(つまり、賠償請求金額分の資産が被告が持っているかどうか)があるかどうかという事が当然の見極めとなるため、その部分は、主催の安愚楽牧場被害者の会(安愚楽牧場被害者弁護団・安愚楽牧場被害対策弁護団)の考え次第になるのかと思います。
一方前者の武富士一族への請求は、「32億」という金額は、かなり高い金額ではあるのですが、武富士一族の懐具合いや以前税金問題での勝訴により武富士に転がり込んだ金額を考えてみても、その勝訴の場合の回収は「現実味」を帯びていることになります。さらに追加での提訴が行われたとしても、武富士一族では支払い資源も充分にある可能性がございます。そういう意味も考えて、相談はされてもいいのかと思います。
「武富士の責任を追及する全国会議」(武富士被害者の会)がやる気満々が強いのもこうした「勝算と回収見込み」からも伺われます。(もちろんそれだけではありませんが、こういう部分は人間誰でも重要な部分となります)
ニュース元・資料