イオン銀行は「銀行」としての経験やノウハウなどは他の銀行にとっては非常に浅いのですが、流通業としての「イオングループ」としては、過去にマイカルグループ(負債総額約1兆3000億円)のスポンサーとして、7年間の会社更生法での支援を行なってきたため、そういう部分で考えるとかなり、日本振興銀行の再生の可能性があるようになります。
実際に最期迄民事再生法を終える頃には、恐らくイオン銀行に吸収されるような形となるのではないかと、今年スーパーのサティがイオンに全面的に吸収されたのを見て、その運命を感じています。
話は変わりますが、現在民事再生の安愚楽牧場が約4330億円の負債を抱えているととても厳しいのですが、助けてくれるのは、確率は非常に低いのですが、イオンのような1兆円規模の負債を支援できるようなところが最期の望みの種となるのかと思います。日本振興銀行も安愚楽牧場も刑事事件などの不正の臭いがぷんぷんするのですが、もしイオンのような支援企業が登場するとしたら、スポンサー側も民事再生法のような暗雲の倒産処理は認めないとおもうので、最初から透明度が高く、民事再生法より権限が強い「会社更生法」の選択をさせるか、もしくは破産とさせて、「事業譲渡」とする道も残っているのかとわずかながらですがあるのかと思います。