Jトラストの連結子会社のロプロが武富士の事業を買収いたしました。清算する予定の武富士と営業するところの武富士を分割して、Jトラストが営業する部分を買い取るという事になります。
別の言い方をすれば、更生会社武富士の営業の部分をJトラストに事業譲渡したという言い方の方が正しいのでしょうか。
仮に武富士が更生計画案がまとまらなくて、「破産」手続きに移行したとしても、破産会社の武富士が同様にして営業の部分をJトラストに事業譲渡できることになりますので、結局のところ「事業譲渡」という考え方がわかりやすいのかと思います。
ところで、Jトラストは武富士の事業を継承したいということで、先のA&Pファイナンシャルより多い額の入札をしていたのですが、なぜかJトラストは選ばれなかったということです。その理由として、あくまでも推測でしかなりませんがJトラストは既にロプロを買収しており、武富士まで買収してしまうとどうなるのかという話もあったからではないかと思います。でも
高く買い取ってくれる会社であれば、どこでもいいような気がしますが。
また、ロプロはご存じの通り商工ローン最大手といわれた「株式会社日榮」(にちえい)です。
国会審議まで発展した「眼ん玉売れ!、肝臓売れや300万円」の強迫の取り立てが明るみにでた会社です。類似の会社にSFCG(旧商工ファンド)がありましたが、こちらより取り立ては酷いともいわれています。
武富士もそういった強引な取り立てでは消費者金融の横綱ともいわれ、これらの2つの会社があわさることで、日本「最凶」の貸金業が誕生という運びになるのか?という考えもあります。
しかし、経営母体はJトラストで、経営者が違うわけですから、まさかロプロ・武富士があるからといって、同じになることはないと思います。
こういう業界はあまりイメージのよくない業界ですが、ぜひとも法令順守して従業員を大切にしていただき、日本の経済を引っ張ってもらいたいです。
そもそも、こういう業界は創設者は「志」は高かったのかと思います。でも回収が思うようにいかなかったりと経営を圧迫するようになれば、経営者も機嫌がわるくなり、それに連動して従業員や会社の質も悪くなってきます。
やはり企業は「儲け」が基本です。
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