丸大証券(まるだいしょうけん)という群馬県桐生市を主眼に置く45年営業の地元密着型の証券会社が破産申請をしたとの事です。負債総額は23億円ということで、会社規模においてはかなりの巨額とも言えます。
その要因として、顧客の資産の分別を怠ったということです。要するに、顧客の資金を会社の運転資金などに流用してしまったという事です。
丸大証券のホームページの冒頭にも金融庁からの「金融商品取引業」の取消処分を受けたということです。
つまり金融庁からは「死刑」相当の廃業しろという言い方になります。
廃業という事だけでしたら、当然「破産」という事はありません。
当ブログで何度も言い続けていますが、倒産(とうさん)というのは、「債務が期日までに弁済できない状態」という事を指します。その中で裁判所が絡むのを法的倒産と言い、民事再生や会社更生・破産・特別清算などがそれにあたります。
単に「廃業」するのであれば倒産ということはありません。
つまり「債務の弁済ができない」から倒産でしかも廃業(清算)だから、破産の申請をしたということになります。
ではなにが破産となってしまったのかと言いますと、債務が期日までに弁済できなくなってしまったということです。
それは、恐らく「顧客の資金を分別しなかったものをもとに戻すことができなくなってしまった」
そんなこのとなのかもしれません。
AIJ投資顧問は2000億円のうちただちに返せるのが60億円のみという事なのですが、これと同じような結果となってしまったことなのでしょうか。
どうも丸大証券の場合は、この規模の証券会社では複雑な計算やシステムを整えるのには、大規模証券と同様の電算システムが無ければ複雑な資産管理もおぼつかないような気がします。
その計算や管理に手間がかかっていては、当然顧客の資産の分別もしずらくなっているのではないかと思います。
その結果が、顧客資産が「消極的に」ですが、会社の運転資金に流れ込んでしまい、結果的に会社の慢性的な穴埋めをせざるを得なくなってきた。そんな結果なのかと考えられます。
ニュース元・資料
posted by 管理人B at 01:59| 東京 ☀|
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倒産(一般ニュース)
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