近年の労働環境や不景気な状況もあいまって、年金の将来的な財源の確保が危ぶまれています。その大きな理由としてあげられるのが「少子高齢化」といわれる現象です。
それを突き詰めていくと当然、結婚しても子供が1人もしくはもうけない夫婦となり、さらには「結婚しない」「結婚できない」人が多くなっていることが挙げられています。
その最大の理由は「経済的な理由」にあります。
結婚するとお金がかかるし、子供の養育にも非常にお金がかかるからです。
日本はかつては高度成長期の時は、夫の給料で妻・子供2人の4人を養い、妻は「専業主婦」というのがあって然るべきという時代でした。しかし女性も1980年代は「女性の○○の時代」ともいわれ、女性の社会進出も目覚ましくなり、「男女雇用均等法」まで設立され、女性という理由で求人を断ってはいけないという次代になりました。
そんなことから、労働者人口が増え、結局は夫1人で妻や家族を養う事は難しくなり主婦もパートに行くなどして、生活費を稼ぐありさまが当然のごとくとなっているのが現在の姿です。
そのため、女性において結婚するなら3高(「高身長・高学歴・高収入」)が理想なのは当然のことなのですが、今の時代そんな3拍子揃っている男性を見つけるのは至難の業となっています。それに、低賃金長時間労働の時代では、男女の出会いをつくるのが困難な時代ともなっています。
そこで、登場しているのが、結婚相談所になります。かつては、消費者金融や美容整形のようにちょっとダーティーなイメージもあったのですが、今では「婚活」という言葉もある通り、結婚も自然とできるわけではなく、自分から活動しなければ始まらないのが、「婚活」の時代なのです。
その業績が目覚ましいのが、この結婚相談所の「ジェーティーコーポレーション」(埼玉県川越市が本社)とも言えます。
その会社のHPなどを見るとある業界での成婚率のようなものが「日本一」という事をうたっていて業界団体から表彰をもうけています。
実際にそれなりの「実績」があるのでしょう。しかし、その急成長の裏には、多大な営業戦略が練り込まれていて、急成長のあまりちょっと無理があったのかもしれません。
こういった業界は、上場株式の決算などとちがって、非公開の企業であり、しかも公的な公開義務「ディスクロージャー」もないため、その企業での成婚率などの「実績」はあくまでもその会社の「自称」でしかありません。
ですから、顧客にとっては、その実績をみて判断する事になるのです。
そうなると、「こんなはずじゃなかった」などこの会社を利用した人が苦情を消費者センターなどに言ってきたのかもしれません。苦情がおおければその調査もしていかなければならないし、総合的に判断して「業務停止命令」という事になった経緯だと思います。
「代理婚活」(代理婚活が悪いわけではありません)をしているという根拠が述べられていないので、これが本当にどのようになっているのかもこの記事では不明です。
結婚相談所がここまでの「処分」を受けることができるのだという事も珍しいことなのだと思います。
何事にも言えることですが、事実を伝えて、誠実にやれる企業は「自信がある」企業ですし、企業も無理があれば、こういった「粉飾」のようなことも浮き彫りになってきます。
今後の企業の生き残りは「等身大」をどれだけ多くの人に見てもらうか、その「一生懸命頑張っている姿」をみて、どれだけの消費者から応援をいただくか、それが今後の企業のあり方なのだと思います。
いい加減な事をやれば、オリンパス・安愚楽牧場・AIJ投資顧問・ライブドアなどのような悲惨な結末を迎えるのは「火をみるより」明らかです。
ニュース元・資料
posted by 管理人B at 13:28| 東京 ☁|
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