半導体(LSIという大規模集積回路)製造大手の「ルネサスエレクトロニクス」が全従業員の1/3を削減するという大胆なリストラ策を発表しています。
昨日おとといでルネサスエレクトロニクスのホームページでは、その件を肯定していませんでしたが、やはり従業員からのリーク情報なのでしょうか。現実のものとなりつつあります。
先日「エルピ―ダメモリ」というDRAMを製造している会社が会社更生法の適用を申請して倒産とうことになりましたが、製造のメインは違えども従業員の1/3をも削減するという自体は、やはり経営危機に至っているということです。
これは、主力銀行からの差し金もあるため当然こういったリストラ策を出さないと資金を出すこともできないし、何と言っても「倒産」(民事再生法の適用申請)ともなれば、会社全体として取り返しのつかないことになるのは必至です。
といっても、現在の日本の労働法規においては、倒産にいたらなければ(民事再生法の適用申請などの法的倒産処理)、簡単に従業員を削減できない状況になってきています。
ちょっと気になるのは、この会社が2002年に設立されたということですが、実際に営業開始したのが2010年ということなので、これは一体どういうことなのか胡散臭さがちょっとするところです。
もしかしたら、大手電気機器メーカー(日立・三菱・NEC)での当初からの余剰人員を集めるための策だったのかちょっときになるところですが、それにしても2010年に大胆に営業を開始しておいて、2年もたたないうちにこういった状況に陥るのはかなり疑問符です。
もっとも会社の頭の痛い部分は「人件費」なのですが、約3万人以上いる「若い」企業においては、正社員が多く占めていたのでしょうか?通常この数年の設立でしたら、契約社員や派遣社員を多く登用しているのも珍しくありませんし、いいとはいえませんがそういった会社運営が普通の帰結になります。ちょっと不自然な部分が多くみられます。
半導体大手「ルネサスエレクトロニクス」が倒産(民事再生法・破産等)回避のために全従業員の3分の1削減へ〜このリストラ策はちょっと疑問符も多く感じるのですが。
半導体大手「ルネサス」が全従業員の3分の1削減へ(05/26 11:33)
経営不振が続いている半導体大手のルネサスエレクトロニクスは、全従業員の3分の1近くにあたる約1万2000人を削減する方向で検討を始めました。
日立製作所・三菱電機・NECの半導体部門が統合してできたルネサスは、大幅な赤字が続き、大規模なリストラが避けられない状況です。このため、デジタルテレビなどの半導体を製造している山形の鶴岡工場を台湾の半導体メーカーに売却するなど、国内19カ所の工場などの売却や統廃合を進める方針です。この結果、人員削減を大幅に上積みし、全従業員の3分の1近い1万2000人程度にする方向で検討しています。一方、パナソニックと富士通の半導体のシステムLSI部門との統合についても、来月末までに進める方針です。
http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220526021.html(2012/5/26/テレビ朝日)
posted by 管理人B at 18:11| 東京 ☁|
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