関越道のバス事故の旅行会社(ハ―ヴェスト社)において、破産手続き開始決定がなされていたことが8月1日分かりました。
決定日は7月26日になります。
それに伴い、バスの被害者(遺族)が賠償請求するのが困難な状態に陥っていることにより、やはり被害者同士が終結していくのが、最も補償には効率がよいということから、「被害者の会」が発足しています。
以前似たようなニュースとしては、「焼肉酒家 えびす」の食中毒事故により、運営会社が任意整理から特別清算へ、その代表者は自己破産へと進んだ経緯があり、結局被害者には充分な補償や手当ができなくなり、「被害者の会」がやむを得ず結成されて運営されるという状況となっています。
被害者が多数の場合は、その分野に明るい弁護士が自ら被害者の会(被害者弁護団)というものを立ち上げる例はありますが、あくまでもそれは「大規模」と言える被害というものだけであって、このような数名〜数十名という「少数」という被害においては、被害者自らが声を高く上げて、被害者を集結させなければならないのが現状となっています。
また「被害者の会」は法人や利益団体ではないので、その活動費用は自分自身で捻出していかなければならないのも現状です。今「消費者適格団体」とかのような消費者の任意の代表のような活動も法的に整備されていますが、
このような、事故による被害者が泣き寝入りをするような現状であることも今後は法的に整備していかなければならないのではないでしょうか。
関越道(群馬県)バス事故:ツアー会社、破産手続き開始決定・バス事故被害者の会、会合も金沢市で開催
2012 年 08 月 01 日 18:37 現在
バス事故被害者の会、会合
高岡市の女性3人を含む乗客7人が死亡した高速ツアーバス事故の被害者の会合が1日、金沢市で開かれ、旅行会社が破産を申し立てることになった経緯の説明を求めることを決めました。
1日金沢市で開かれた「被害者の会」の会合には、死亡した高岡市の林郁子さん(当時49)や長谷川茉耶さん(当時23)、宮下紗知さん(当時19)の遺族ら富山、石川両県の16家族23人が出席しました。
被害者への補償は、バス会社、陸援隊の社長が逮捕、起訴され、旅行を企画したハーヴェストホールディングスが今月6日に廃業したことを受けて見通しが立っていません。
1日の会合では、ハーヴェスト社の代理人弁護士に対し、破産を申し立てることになった経緯を説明するよう求めることを決めました。
林郁子さんの夫、稔さんは、会合の後、記者団の質問に答え、「ハーヴェスト社に補償を求めたくてもできない。債権者として破産手続きに参加できるかどうかは不透明で破産の申し立てを決めた経緯だけでも知りたい」と述べました。
ハーヴェスト社に損害賠償を求める訴訟については「会社自体もないため、個人的には提訴できないと思う」と語りました。
また、道路脇の防護柵にすき間があったことが事故の拡大につながったことから高速道路の安全対策について国土交通省に金沢市で説明会を開くよう求めることも確認しました。
http://www2.knb.ne.jp/news/20120801_33337.htm(2012/8/1/北日本放送株式会社)
関越道バス事故:ツアー会社、破産手続き開始決定
毎日新聞 2012年08月01日 19時54分
群馬県の関越自動車道で7人が死亡した高速ツアーバス事故で、乗客を募集したツアー会社「ハーヴェストホールディングス」(大阪府豊中市)が大阪地裁から破産手続きの開始決定を受けていたことが1日、分かった。決定は7月26日付。
東京商工リサーチによると、負債総額は7月23日の破産申請時点で約6億5000万円。関連の4社も大阪地裁から破産手続きの開始決定を受けた。
ツアー会社は7月から事実上営業を停止、観光庁に事業の廃止を届け出て6日付で廃業した。これに対し、事故の遺族らでつくる被害者の会が7月中旬、補償の観点などから廃業に至った経緯の説明を求めることを決めていた。(共同)
http://mainichi.jp/select/news/20120802k0000m040050000c.html
posted by 管理人B at 06:59| 東京 ☀|
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