群馬県桐生市を拠点におく、「臨床眼科研究所」という財団法人が8月1日に破産手続き開始決定となっていたことがわかりました。なぜ「財団法人」となっているのか詳細は分からないのですが、とにかく、その財団法人が借金が返済できないことになってしまい、ついには「店じまい」となったということです。
この創業者である百瀬皓(あきら)理事長は、現在流行りの「レ―シック手術」の先駆けということで、著名な眼科医です。
レ―シック手術というのは、レーザーによって、目のレンズの表面を削り取り、レンズを薄くすることにより屈折率を低くして、焦点を遠くにあわせるという方法です。ですから、いちいち目の中にメスを入れて目を開けてレンズを薄くするというような「血を流してしまう」方法ではないので、容易に、近視を矯正できるとうい利点があります。
ところで、よくこういった「技術」の先駆者である人が、その後事業や人生においてうまく行かず、負債を大きく抱えて「スッテンテン」になる話は少なくありません。
医者の医術と眼科の経営は全く別のジャンルで、医師が診療所を開設する時は多くの人が「経営コンサルタント」などの専門家に相談していることかとおもいます。医療は高額な医療機器をもつことが必須なので、何百万・何千万という「買い物」をすることは当然のこととなります。さらにその機器に対しても定期的な「メンテナンス」も必要となりその修繕・維持費用もバカになりません。
医者は、あらゆる業界の中でトップクラスの収入のといわれていますが、特に経営(診療所・病院)を強いられる場合の医師は、経営の腕が試されます。自分で手が回らない場合は、経営のプロに任せなくてはなりません。
「自分が経営をやらなくても他に任せる」これは病院に限らず、経営の基本です。
ニュース元・資料
posted by 管理人B at 15:45| 東京 ☁|
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