2013年04月26日

過払い金・貸金法律倒産系/被災被害者の会/社会人サークル情報2013年04月25日














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2013年04月25日

レース選手の養成専門校が破産 東京モータースポーツカレッジ〜敗因はプロへの育成実績が乏しかったからなのか。

 レースの選手を養成するための学校を運営している会社「TMC」(株式会社 TMC)がこの度破産手続き開始決定となったということです。

 これらの記事などを読んだり、題名だけをみると、一見「専門学校?」「学校」などと疑問の声を予想するのですが、この「学校」は法律に基づいた「専門学校」ではなく、企業が「サービス」として提供している「学校」、平たく言うと「カルチャースクール」というような部類に入ります。法律上の部類はそのようでも、それなりの世間ではできない「教育」をして、プロのレーサーやその方面のエキスパートを育てていくところという事は変わりがありません。

 こういう「学校」は無認可校とも言われるのですが、「違法行為」でもなく、誰でも他の法律に触れることがなければ自由に設立することができます。よく考えてみると、小中学生が放課後通う「塾」というところも言うまでもなく「無認可校」というところと見ていいのかと思います。しかし、大学を惜しくも合格せず「来年絶対受かるんだ」と心意気を込める人の身分を「浪人生」(ろうにんせい)と呼ばれるのですが、その人たちが行く「予備校」というところは「学校法人」が経営する「各種学校」であることも多いです。

 でも「塾」は「無認可校」と言っても、例外があったり、規模は様々で、同様に「予備校」と呼称しているところも「学校法人」が経営する認可校ではないところもあります。
 例えば、進学予備校と言われるところの大手は「代々木ゼミナール」「駿台予備学校」「河合塾」の3校とかなり昔から言われていますが、どれも「学校法人」が文部科学省の認可により設立している学校(各種学校)です。「予備校」という名称は必ずしも用いる決まりはないようです。ですから「河合塾」(かわいじゅく)と言っても無認可の塾ではなく、学校法人が設立した「各種学校」(予備校)ということになります。

 一方、同じ進学予備校でも、最近CMやテレビ番組で話題の「いつやるか? 今でしょ!」の林修(はやし おさむ)先生(現代文担当)が所属している「東進衛生予備校」というところは、意外にも経営母体は「学校法人」ではなく、「株式会社ナガセ」という企業が運営をしています。そのほかにもかつて医学部の合格に力をいれていた東京両国駅にあった「両国予備校」というところも大規模な個人経営のようなものでした。


 また大学の名前も「慶應義塾」(けいおうぎじゅく)や津田塾(つだじゅく)という「塾」がつく名称の学校がありますが、これらの学校は大学として認可されているため、かならずその名称の前後か中に「大学」(だいがく)という名称をつけなければならないことになっています。

 これらの違いは「学校法人」が運営しているかしていないかそしてその学校(校舎毎にお上の認可が必要)の認可があるかないかの違いになります。そしてその認可があれば、税制面やその他の面で様々な「優遇」をうけます。
 そのため、税制面で優遇を受けられるのなら、それができるところは「優れていて」それがないところは「ダメなところ」というように見えるかと思います。

 でも「認可校」になるには、かなり多い決まりや規則に縛られることになり、そこまでたどり着くのが非常に大変で、「税制面で優遇」と言っても、お金もものすごくかかりますし、「無認可」で済ますことができれば、そのほうがいいという経営母体(経営者)も多いのが実情です。



 つまり、「認可校」は、経営母体が「学校法人」または国(文部科学省)・地方自治体が設立であって、その「学校設置基準」というものを満たしたところを「認可校」としています。そしてその「認可校」は俗に大学・短期大学・高等専門学校・専門学校・中学校・小学校・幼稚園・各種学校(単に「学校」と呼称)などという名称を用いる事がゆるされています。それらを「学校教育法による学校」と呼ばれており、いわゆる「学歴」というものを構成する履歴と日本では考えられています。
 それ以外のものは「無認可」となり、経営母体は個人や法人(一般企業に多い株式会社など)となります。その「無認可校」の代表的な呼称に多いのが「大学校」(だいがっこう)・専門校(せんもんこう)・○○スクール というものです。「無認可校」を卒業しても「大学」卒業の資格は取得はできませんが、大学の通信教育部と提携してダブルスクールという形で行うことで「大学卒業」という資格も取得できます。それはそれで可能なのですが、それなら通常の大学だけ通った方が楽かと思います。
 

 今回破産となったところはまさに、「専門校」といえる「無認可校」で運営主体が株式会社となっています。お上の束縛を受けずに「自由に」カリキュラムを組んでいく「独自の教育」です。では何をもって「学校」の成果を示すのかというと、卒業生の何人が「プロのレーサー」や専門スタッフとして活躍しているのか。これがこの学校の評価になります。これが顕著な実績となれば、方々からレーサーになるなら「東京モータースポーツカレッジ」が手っ取り早い、という話になります。

 設立が2005年でまだ8年しか経っていなかったことでの倒産(破産)ですから、やはり、思うような実績が作れなかった。これが敗因になるのかと思います。
 この学校が「成功」していれば、日本の経済の立て直しの「一翼」をになっているのかと思います。新しいことに挑戦することは起業家(企業家)としては重要なことなのですが、無理をしない「引き際」をどうやって「見極めるのか」という事も「企業家(起業家)」としては重要な能力となります。

 



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