江頭2:50(えがしら にじごじゅっぷん)というお笑いタレントが「公然わいせつ」という罪で東京区検が東京簡裁に略式起訴したということです。刑罰は10万円の罰金での要求ということです。
ところで、江頭2:50というタレントは、大川豊興業(大川豊代表)の所属タレントであって、他には、「筋肉ムキムキ」の寺田体育の日(てらだだいいくのひ)とか「実際の刑事裁判を傍聴して、それを自身の漫画を添えた実録ネタ」で有名な阿曽山大噴火(あそさんだいふんか)などがいて、大川豊興業のタレントは個性が非常に強く目立つともいわれています。
そして、江頭2:50は、上半身と下は黒いタイツで突拍子に登場してギャグをかまし最後に、観客の所に体ごと飛び込むという芸をすることが持分ともなっています。
しかし、江頭さんの芸は個性的で笑えるものも多いのですが、「ちょっと・・・」と眉をひそめる行為も少なくなく、やたらに裸になるのはいいにしても、観客へのダイブは怪我の恐れも充分予想され、いつかは大怪我をすることもあるのではないかと以前から懸念しています。
今回の事件は、江頭さんが「ブリーフ重量挙げ」という芸を300人の観衆の前で披露したのですが、身につけていた下着が破けてしまって、陰部(いわゆる「おちんちん」)が大衆の前に露出してしまったということです。そして、本人はその芸は「失敗」ということで、その場の雰囲気を自制することができず、全裸になって観客のところに飛び込んだということです。
何がいけないのか?
というと、結論として、「不特定多数」いる中で、「故意」に「ちんちん」を見せつけたという事です。この3条件が揃って「公然わいせつ罪」を構成します。もしこの中のどれか一つがかけていたら、この罪は成立しません。
仮に露出したものが「お尻」であったのなら、公然わいせつ罪とはなりにくく、軽犯罪法の「しりなどをむやみに露出する・・・」ということで罰金ではなく、それより軽い拘留または科料という可能性となります。さらにこの「軽犯罪法」というものもかなり悪質で迷惑な部分でなければ警察で留めて検察に結果だけ送って終わりということも充分に有り得ます。
また不特定又は多数ではなければ、これもこの犯罪が成立しません。不特定少数ということでしたら人通りの少ない公園のベンチで全裸になるということで犯罪の成立となり、多数は解釈に難しい話ですが、大学のクラスコンパで全裸パーティをすることが「多数(顔見知りの)」ということになるのですが、これは状況によりの判断なのかということです。その他に犯罪の要素が絡んでいなければこれは摘発も難しいです。
そして刑法の重要要素である「故意」となるわけですが、これは幅広い意味を含んでおり、うっかりブリーフが破けて大衆の前で「こんにちは」しちゃったんだけど、江頭さんがその時「やばい」ということで両手で隠して(片手だと隠しきれない可能性があるので)破けていないブリーフか自分持ちのパンツに履き替えれば、この罪は「緊急避難」ということで違法性がなくなります。しかし、逆に「まっいいか」ということで、そのまま隠さず芸を続けてしまえば、そこからが「故意」となるわけで、
犯罪の成立となります。
ところで、江頭さんは以前にもトルコ共和国でのイベントで全裸を思いっきり披露してしまいトルコの警察当局からおとがめは勿論のこと今回の事件同様略式命令のようなものをうけた事を知っている人は少なくないかと思います。
今回は公開の法廷で行わない紙の上での裁判である、「略式命令」の「罰金」で済まされる模様ですが、次回やったら罰金では済まされない可能性は有り得ます。それに同じような事を繰り返せば、出演するテレビなども世間の目から晒されるわけですから、タレントとして表舞台に出ることは難しくなります。
江頭さんも誰にもない「いい味」を持っているので、単なる周りの雰囲気などに流されず、善悪やその後の顛末をしっかりと判断して活動をして欲しいと願います。
ニュース元・資料しかし、江頭さんの芸は個性的で笑えるものも多いのですが、「ちょっと・・・」と眉をひそめる行為も少なくなく、やたらに裸になるのはいいにしても、観客へのダイブは怪我の恐れも充分予想され、いつかは大怪我をすることもあるのではないかと以前から懸念しています。
というと、結論として、「不特定多数」いる中で、「故意」に「ちんちん」を見せつけたという事です。この3条件が揃って「公然わいせつ罪」を構成します。もしこの中のどれか一つがかけていたら、この罪は成立しません。
仮に露出したものが「お尻」であったのなら、公然わいせつ罪とはなりにくく、軽犯罪法の「しりなどをむやみに露出する・・・」ということで罰金ではなく、それより軽い拘留または科料という可能性となります。さらにこの「軽犯罪法」というものもかなり悪質で迷惑な部分でなければ警察で留めて検察に結果だけ送って終わりということも充分に有り得ます。
犯罪の成立となります。
今回は公開の法廷で行わない紙の上での裁判である、「略式命令」の「罰金」で済まされる模様ですが、次回やったら罰金では済まされない可能性は有り得ます。それに同じような事を繰り返せば、出演するテレビなども世間の目から晒されるわけですから、タレントとして表舞台に出ることは難しくなります。
江頭さんも誰にもない「いい味」を持っているので、単なる周りの雰囲気などに流されず、善悪やその後の顛末をしっかりと判断して活動をして欲しいと願います。