スターズという生活消耗品を製造している企業がこの度民事再生手続きを廃止して破産へ転じたということです。負債総額は約110億円です。
この会社は、格安の「生活消耗品」を製造していて、クラフトテープ、やキッチンシ―ト、ウエットティッシュ、トイレクリ―ナ―などが主な商品で、よく100円ショップやディスカウントストアで見かけます。製造販売元をみると「サン・ジャパン」と書いてあり、消費者にとっては低価格で購入することができ、大変重宝していた人がいるかと思います。
ところが業績が好調となっているところにクラフトテープの不具合という製造事故が発生したために、その後処理などが尾を引いたため売上も減ってきたということです。その時、ドルでの決済など支払い等に「為替損益」を目論んだ「マネーゲーム」に失敗してしまったため、その煽りを大きく受け、資金繰りに窮するところまでいきついたため、倒産(民事再生)というところにいきつきました。しかし、その後の努力においても、再生計画の見込みもなかったため、結局民事再生を継続するよりは破産(事業譲渡を前提)した方が安くつくと考えたのでしょうか。民事再生の適用申請からすぐに破産へと転じてしまったということになります。
念のため、倒産にかかる費用においては、民事再生よりは破産の方が遥かに費用が安く、手続きも迅速です。この会社が再生を考えるとき、民事再生ならば、経営陣が残るのですが、いくつかの債権者集会での投票(債権者の判断)を求めるところがあり、他にスポンサーを探してそのもとでの再生を図るという方向も選択が可能です。仮に再生ができたとしてもそのスポンサーの傘下であることは容易に抜け出すことはできないかと思います。
しかし、業績は回復しないため、破産して経営陣は退陣して、事業譲渡したほうがいいとも判断したのでしょう。民事再生での努力も虚しく破産へと転じていたということです。
ニュース元・資料
posted by 管理人B at 00:00| 東京 🌁|
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倒産(一般ニュース)
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