予てから実施予定であった、深夜バスの終夜運行が始まったとのことです。
皮切りに六本木駅から渋谷駅の短い区間ですが実施された模様です。
深夜の定期バスや鉄道は、当然あれば便利で大変なのですが、これが決してうまくいくとは考えにくいです。なぜなら、このことにより「人件費」が大幅に増すからです。さらに、これが実施されることによりどこかに歪が生じます。
まずはタクシー業界。深夜に電車バスが走らない部分の隙間を埋めるのに、タクシーは重要な役割を果たします。そして料金的にも電車・バスよりはるかに価格が高くなってしまいますが、電車バス自体の運行維持にかかわる経費を考えれば非常に合理的なものとなっています。
それに仮に終夜バス電車が登場すれば、労働環境にも大きく変化します。本来「終電があるから帰る」ということを前提にして行われている残業深夜業務もこれにより、深夜2時や深夜4時などの勤務も可能となってしまいます。それに本来必要のないような残業も増え、労務コストが大きくかかってきます。
24時間眠らない街はいいことも当然ありますが、生活にメリハリがつかないだけでなく、経済的な効率が非常に悪いものです。
実際にこの結果を見てみなければあれこれ論じる事は難しいですが、やはり前述の影響を考えれば到底難しいのではないかと思います。
かつて、2000年前半に21時頃閉店していたスーパーが23時迄営業時間を延長したり、その波寄せのような感じで23時迄の営業時間だったところが深夜1時まで営業時間を延長するようなブームが沸き起こりました。
そしてスーパー大手のイオンにおいては、食品部門だけは24時間営業するようなところまで出てきたことが強烈的でした。利用者にとっては大変便利で頼もしいと感じるのですが、当然深夜に言っても「閑古鳥」がいつも泣いている状態でした。
結局、そのブームは去りイオンにおいては23時もしくは22時で閉店という形に戻っています。
さらに先の東日本大震災の発生後においては、「節約」モードが大きく働き、どこのスーパーも電気等の使用自粛から、営業時間も極力拡大しないように務めている状況です。
やはり決まった時間に起きる、決まった時間に食事をとり、時間どうりに就寝するというように、従来どうりの生活を規則正しく維持させるのが、人間においても街においても大切なことなのではないかと考えています。
これはたまたまなのかわかりませんが、猪瀬知事が不祥事を起こすとその同様なことが橋下徹氏(大阪市長)にもおこるので、そういった動向も個人的ながら気になります。
猪瀬知事は「素人政治家」と自身を割り切って述べているようですが、その学歴や経緯をみれば、決して素人ではなく、立派なプロの「政治家」です。もう少し突っ込んで言えば「脇が甘かった」のではないかと思います。
本来猪瀬知事は「攻め」は徹底的に行っていましたが、「守り」の部分は非常にお粗末なので、「自分だけは大丈夫」と成功のサクセスストーリーを過信しすぎていたのかもしれません。
ニュース元・資料
posted by 管理人B at 16:38| 東京 ☀|
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