●リプラスが提携していた、アトリウムの話題。アトリウムの元社員がクレディセゾンから100億円融資を受けていた不動産会社から5000万円のリベートを受けていたということです。
ここで問題なのはアトリウムは不動産会社に100億円の融資をするのにしっかりと調査を漏れなく行ったのか?ということになります。
5000万円のリベートはかなり大きい金額です。
(以下読売新聞)
六本木のディスコビル買収、100億円融資巡りリベート動く
アトリウムでは審査は適正だったとしているものの、返済は半年で滞り、同社は08年1月に約110億円でビルを買い取る結果になっている。
アトリウムでは元社員がリベートを受け取ったことを認めている。金融庁では融資に絡んだリベートの授受を「不正の温床になる」として問題視しており、社内のコンプライアンス(法令順守)や融資審査の面から問題になりそうだ。
関係者によると、クレディ社は07年6月27日、札幌市の不動産会社「リアライズ」の社長(当時)が役員を務めるSPC(特別目的会社)に対し、スクエアビルの土地(約616平方メートル)・建物(地上10階、地下2階)の購入資金として100億円を融資。同日、SPCがビルの所有会社から同額でビルを購入した。アトリウムは同年2月ごろから融資実行まで協議に関わり、クレディ社の実行した融資100億円全額を保証していた。
リアライズからリベートを受け取ったアトリウムの元社員は、融資の協議に関与。5000万円は、元社員が指定した港区内の企業名義の口座に融資実行当日に振り込まれた。リアライズ関係者は「100億円の不動産取得資金をつけてくれたことへの謝礼だった」と証言している。
リアライズ側は数か月後から金利の支払いを滞納し、07年末には100億円全額が事実上焦げ付いた。このためアトリウムは融資保証契約を実行し、クレディ社に全額を弁済し、08年1月31日にSPCからスクエアビルを取得した。その後、ビルを解体し、現在もアトリウムが土地を保有しているが、地価下落で損失が膨らんでいるとみられる。
スクエアビルは、1970年代に複数のディスコが入る若者の人気スポットとして活況を呈した。バブル時にも六本木の象徴として君臨したが、バブル崩壊とともに活気を失い、昨年、解体された。
アトリウム広報・IR部は「当社が全く関知することなく、元社員とリアライズとの間で行われた。既に社内規則に従って厳格に処分している」、クレディセゾン広報室は「個別案件の経緯などについては公表していない」としている。
(2009年1月19日16時05分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090119-OYT1T00533.htm?from=navr
(2009/1/21/留)