(以下参照)
破綻SFCG 資産2670億円流出
元会長親族会社などに
今年2月に経営破綻(はたん)した商工ローン大手「SFCG」(東京都中央区、旧商工ファンド)について、東京地裁(佐村浩之裁判長)は21日、破産手続きを開始する決定をした。破産管財人に選任された瀬戸英雄弁護士は同日、記者会見を開き、同社が資金繰りに行き詰まった昨年秋以降、貸し出し債権など約2670億円(簿価)分の資産が関係会社や創業者の大島健伸元会長(61)の親族会社に流出していたことを明らかにした。
会見によると、SFCGは昨年9月以降、経営悪化で金融機関から新規の資金調達が受けられなくなり、住宅担保ローンや商工ローンなど貸し出し債権を日本振興銀行に売却し、運転資金を工面していた。
資産の流出が始まったのは翌10月。約1420億円分は貸し出し債権で、同社の関係会社や大島元会長の義弟や妻らが代表を務める親族会社など数社に無償で譲渡されたり、安値で売却されたりしていた。約1238億円分は子会社の株式などで、大半は、民事再生手続きの開始申し立て直前に関係会社に流出していた。
また、破産管財人は、SFCGが昨年8月に大島元会長の役員報酬を月額2000万円から9700万円に増額していたことなども明らかにした。
負債総額は、過払い金返還請求額が増えたため、民事再生申し立て当時の約3380億円から約5500億円に拡大した。破産管財人は今後、流出した資産の回収を進めるとともに旧経営陣に対する損害賠償請求訴訟に踏み切る方針。
(2009年4月22日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20090422-OYT8T00383.htm
ラベル:リプラス リプラス情報収集組合 破産者株式会社SFCG 破産手続開始 会長 大島健伸 代表取締役会長 東京地裁 佐村浩之 裁判長 商工ローン大手 SFCG 商工ファンド 破産管財人 瀬戸英雄 弁護士 民事再生法違反 詐欺再生 金融機関 経営悪化 住宅担保ローン 刑事告訴 日本振興銀行 資金調達 会社法違反 特別背任
【関連する記事】
- SFCGが法人2税など滞納分9億円以上を全額納付 2010.10.2 01..
- 社説:SFCG事件 巨額の資産隠し解明を
- SFCG資産隠し:元社長ら逮捕 隠ぺい、長男ら3人に指示
- SFCG元会長を取り調べ 民事再生法の違反容疑
- SFCG元幹部ら聴取 警視庁、詐欺再生容疑で捜査
- 商工ローンの現場で何が起きているのか? 放置される“金融難民”
- 生活保護申請させ滞納家賃回収 旧SFCG系業者が悪用2009年7月23日3時2分..
- 元社長宅立ち入りへ SFCG破産管財人 週内にも 資産流出防ぐ狙い
- 日本振興銀行 戦略 マーケット SFCG 中小企業振興ネットワーク
- SFCGの資産流出、東京地裁が不当譲渡と認定
- 日本振興銀の検査着手=リスク管理状況を把握−金融庁
- 債権者、大島元会長の破産申し立て=SFCG破綻直前に資産流出−東京地裁 (金融..
- 破産手続開始決定のお知らせ (株式会社SFCG)
- SFCG破産手続き開始決定 管財人「民事・刑事で責任追及」
- SFCG破綻:きょうから無料相談 借り主らに弁護士が対応 /東京
- マルマン(7834)は前日比-10%の大幅安 SFCGの経営破綻で先行きを警戒し..
- 商工ローン大手のSFCG、民事再生法を申請 負債総額3000億円
- SFCG(旧名称 商工ファンド)民事再生法の適用を東京地方裁判所に申請
- SFCGが顧客の3割に一括返済要求 全国から相談殺到で集団提訴の可能性も