● しんぶん赤旗 がアーバンエステートの破産について、難色をしめしています。
ここでは、倒産してしまっては元も子もないので、出来高(つまり、出来上がったところで、「はい、支払ます」)という契約が望ましい(きまりを作った方がいい)
と述べています。実際に家の購入は一生で最大の買い物であるだけに慎重にならなければならないということです。
ここ最近は「投資の被害」が顕著になってきていますが、このような住宅の購入は、投資以上に生活資金というものを支払うわけですから、これを棄損されると
今後の人生設計が台無しになります。また「保証会社」となっているところもしっかりとした施工業者(アーバンエステート)との提携でなかったような感じですので
この不手際な保証も被害を拡大させたと言えるでしょう。
2009年6月16日(火)「しんぶん赤旗」
住宅完成保証の落とし穴
「過払い免責」に注意
被害防止へ出来高払い徹底を
マイホーム未完成の施主約500人という被害を出し、4月に破産した注文住宅メーカー・アーバンエステート(埼玉県川口市)。被害拡大に一役買ったのは、メーカーが倒産しても家が建つという完成保証契約でした。しかし、そこには「過払い免責」という大きな落とし穴がありました。(豊田栄光)
汚い手口で勧誘・受注
完成保証はアーバンと保証会社シールドエイジェンシー(東京都墨田区)との契約。アーバンが倒産したら、シールドがあっせんする工務店が工事を引き継ぎ、倒産時の建築の進行状況(出来高)に応じて、限度額の範囲内でシールドが工事費を補てんします。着工前なら200万円、上棟(柱など骨組みが完成した段階)までなら400万円などとなっています。
さらに、被害者の怒りを増幅させたのは、「過払い免責」という条項です。注文住宅の場合、契約時に10%、着工時に30%、上棟時に30%、完成時に30%といった出来高に応じて、工事代金を支払うのが商習慣とされています。被害者Aさんは未着工段階で総工費の50%、1150万円を入金、シールドは「過払い」を理由に支払いを拒否しました。
シールドは「過払い免責は、メーカーと施主が結託した偽装倒産による保証金詐取を防ぐためだ」(広報担当者)と、その正当性を主張しています。
保証会社の責任も問う
7日の被害弁護団の集会に参加した施主は約170世帯。そのうち40世帯以上が出来高とは無関係に、1000万円以上を支払っていました。そのため、いずれも保証金は不払いとされ、シールドへの批判が相次ぎました。
それまでの契約件数は約190。シールド広報担当者は「うちも被害拡大の片棒を担いだとの思いはある。うちが仲介する工務店に継続工事代金の割引を要請したい」と話しています。
被害弁護団は「仮にシールドがアーバンに利用されていたとしても、被害拡大の防止措置はとれたかもしれない。保証会社の役割についても議論したい」と語っています。
注文住宅被害を防止するには、出来高払いを徹底する必要があります。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-06-16/2009061603_01_1.html
(2009/6/16/しんぶん赤旗 日本共産党中央委員会)
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