●株式上場廃止と決まった日本航空は会社更生法の適用申請ということで、1ヶ月後の上場廃止ということになりました。
株式投資家にとっては、まさか日航が倒産するということは最後まで思わなかったと思います。
現実にこの法的整理の「会社更生法の適用申請」が「債務の棒引き」を主な目的と考えるとどうしても株式の上場廃止をするという
考え方になってしまうのでしょう。
しかし投資家にとっては、事業を閉鎖するわけではないから上場廃止なんてと思う人も少なくないでしょう。
それに国の政策や色々な公共事業への負担も日本航空が担ってきた部分も多いので、国(の政策)がつぶしたと主張する人もでてくると思います。
20日の東京株式市場で日本航空の株価が続落し、前日比3円安の2円で取引を終えた。前日の会社更生法適用申請と上場廃止決定を受けて、売り注文が膨らんだ。 日航株は今後、100%減資により無価値となる見通しのため、株価は理論上、最低値である1円に向かうはずだが、20日の取引では2、3円を交互につけてめまぐるしく動いたが、1円までは下落しなかった。短期間に利ざやを稼ごうとする個人投資家が依然、売買を繰り返しているようだ。
同日の日航株の出来高は約4億7677万株、売買代金は約10億1289万円。出来高は前日を上回ったが、売買代金は下回った。短期売買によるマネーゲームは「上場廃止まで続くのではないか」(大手証券関係者)との見方もある。
東証は19日に日航株を整理銘柄に指定。2月19日まで取引され、翌20日に上場廃止となる。
一方で、全日本空輸の20日の株価は5円安の268円と4日続落した。
日航の公的整理による全日空への影響について、市場では「短期的には日航から顧客がシフトするが、中長期的に日航が再生すれば、強力な競争相手が出現することになる」(日興コーディアル証券の阿竹敬之チーフクレジットアナリスト)との見方も出ている。
また、東証マザーズ上場のスカイマークは35円高の455円と続伸した。
日航株、上場廃止まで1カ月
東証 「整理銘柄」に指定 日航株、来月20日上場廃止 (1月20日)
日航のマイレージ、発行済み優待券は利用可能 ツアーも実施へ (1月19日)
日航株上場廃止へ 株価「1円に収れん」 (1月19日)
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/100121/eca1001210501000-n1.htm
(2010/1/20サンケイビズ)