2010年06月17日

SFCG資産隠し:元社長ら逮捕 隠ぺい、長男ら3人に指示

● SFCG逮捕事件の続報になります。
 昨日では特に「MAGねっとホールディングス」の報道が「関連不動産会社」や「親族経営会社」というような陰語のようなもので報道されていましたが、逮捕されてからは、「MAGねっとホールディングス」に焦点が大きく当てられます。
 約2670億円の資金(SFCGの当初の総債務額(債権届出額)は約3000億円と言われています)という、SFCGの債務とほぼ等しい額がMAGねっとホールディングスに流れたことになります。ただ、これはあまり強制力のない「破産管財人」の調査によるものなので、警察による強制捜査となると、もっと隠ぺい額が露見する可能性もございます。
 あとその額は当然、破産管財人から「返せ」ということとなり、裁判に至った時でも100%は認められる可能性が充分にありますので、
これを実行されたら、当然資金繰り窮することになります。
 賃貸保証で現在の首位ともいわれる株式会社VESTAもその影響は金額としては、かつての株式会社リプラス・レントゴー保証事業以上のものとなり、この部分も目を離せません。

 

SFCG資産隠し:元社長ら逮捕 隠ぺい、長男ら3人に指示
 商工ローン大手「SFCG」(旧商工ファンド、破産手続き中)による資産隠し事件で、SFCG元社長の大島健伸容疑者=民事再生法違反(詐欺再生)容疑などで逮捕=が隠ぺい工作を主導し、長男ら親族会社幹部を「実動部隊」にSFCGの資産を流出させていたことが警視庁捜査2課の調べで分かった。大島容疑者は長男ら3人を社長室に呼び、具体的な指示をしていた。捜査2課はSFCGからの資産流出の全容解明を進める。

 捜査関係者などによると、「実動部隊」は▽ジャスダック上場の投資会社「MAGねっとホールディングス」元社長、大島嘉仁(33)=16日付で辞任▽同社元業務部長、吉田智大(30)=同▽同社業務部課長、守川一孝(35)−−の3容疑者。
 4人はSFCGが民事再生法適用を申請する約2カ月前の08年12月、約418億円の不動産担保ローン債権を、大島容疑者が実質支配する「白虎」(大阪府箕面市)に無償譲渡し資産を隠したとして逮捕された。
 SFCGの内部資料によると、隠ぺい工作が行われた08年12月当時、大島容疑者の社長室は東京都中央区日本橋室町のオフィスビル8階にあり、MAG社も同じフロアに入居していた。嘉仁容疑者ら3人は社長室から最も近い机を割り当てられていた。SFCG元社員は「3人は社長室に頻繁に出入りしていた側近中の側近で、大島社長の『天の声』を社員に伝える伝令役だった」と証言する。
 捜査関係者によると、大島容疑者は嘉仁容疑者ら3人を社長室に呼び出し、資産隠しを指示。吉田容疑者が具体的なスキームを練り、嘉仁容疑者と守川容疑者が実行したという。また、大島容疑者は電子メールなどでも頻繁に3人に指示していたとみられる。
 SFCGの資産を巡っては、破産管財人の調査で債権や株券など簿価で約2670億円の資産が親族企業7社に流出していたことが判明している。このうちMAG社には、時価約44億円の株式などが譲渡された。【酒井祥宏、川崎桂吾】

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毎日新聞 2010年6月17日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/biz/news/20100617ddm041040143000c.html

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