●木村剛前会長の件、これを読むと木村前会長の考え方が理解できるのかと思います。
最後の方で普通の都市銀行ではなく日本銀行に入ったのもたまたま内定が早かったという考えもあるのでしょうけど、いくら都市銀行とはいえ、日銀に比べればリスクが高いという考え方も見受けられると思います。
現実に中小企業の資金繰り対策は本当に重要なので、この部分は日本振興銀行ではなく日銀などが対策を立てるのも手だったかもしれません。日銀、都市銀行がやらなければこういった融資方法の金融機関が出てきてもおかしくないでしょう。
日本振興銀:検査妨害 前会長ら逮捕 木村剛前会長語録
◇経営計画は机上の空論/カネ、大事にする人に集まる
日銀マンから、金融コンサルタントを経て銀行経営者へと上り詰めた木村容疑者。「金融のプロ」の声望を得て、出版したビジネス書は40冊を超える。行間からは成功に対する自負と異端児を自認する姿がにじみ出る。
「05年1月に図らずも火中の栗(くり)を拾うかたちで(振興銀行の)社長に就任することになったときには、友人たちから『叩(たた)かれるだけだからやめろ』と忠告を受けたし、実際に誹謗(ひぼう)中傷やマスコミのバッシングにもあっている。しかし私は後悔していない」(和魂米才の発想法)
「『零細企業にも資金を融通すべきだ』と主張する識者は多いが、そういう識者が自らお金を零細企業に貸し付けたケースを見たことがない。賢い識者たちは、戦場の前線に出ることなく、リングサイドでロッキングチェアに座ってくつろぎながらキレイゴトの解説をしているだけだ」(同)
「日本では、マスコミがその典型なのですが、何かあるとすぐに『幸せはおカネでは買えない』とか『おカネなんてなくてもいい』とか、『おカネのことを口にするのは卑しい』と決めつけるのです。でも、おカネを蔑視(べっし)する人のところにおカネは集まりません。おカネは、おカネを大事にする人のところに集まるものです」(投資戦略の発想法2010)
「日銀に入ったのはたまたま。早くに内定をもらえたからなんであって、本当は民間の銀行がよかったんです。自分でできることをやるために上司を突き上げたし、あらゆる人に会って勉強もした」(雑誌のインタビューで)
「起業する人と組織に留(とど)まる人の違いは、1メートルの谷を飛び越えられるかどうか。もし落ちたら絶対に死ぬ。だから頭が良くて計算ができる人は、万が一のことを考えて飛び越えない。ところが、僕のように『面白そうだから』と深く考えずに飛んでしまう人がいる。こういう人は健全な狂気の持ち主で、いい意味で鈍感なんだと思う」(同)
毎日新聞 2010年7月14日 東京夕刊
http://mainichi.jp/select/biz/news/20100714dde041020019000c.html
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