●民事再生手続き中の不動産管理会社「丸美」(まるび)の元会長がついに逮捕となりました。要は経営がいちじるしく悪化(つまり債務超過の状態)しているのに、それでも経営は順調であるかの如く伝えて、社債を発行したということとなっています。これは内容からすると「詐欺罪」に当たるものと見られますが、そこまでの立証がいたっていないために、違法要件に達している、「有価証券偽造・同行使」という軽い罪で先に逮捕して調べようという方針だと思います。
著しく損失した出資を取り返すには、あくまでも要件を達していたらとなってしまいますが、捜査機関の「強制捜査」が一番となります。民事訴訟ではできない事でも強制捜査なら早期解決となります。その公判の証拠から民事訴訟の証拠を取得するという方法で被害を回復することとなります。
ちなみに「年10%」の配当で福岡県福岡市というと電気通信事業者の平成電電及び平成電電匿名組合と比較されることが多いようです。
架空社債20億円集金か、不動産会社「丸美」元会長ら逮捕
2010.9.3 11:22
福岡、熊本県警などの合同捜査本部は3日、架空の会社名義で社債を発行したとして、有価証券偽造・同行使の疑いで不動産管理会社「丸美」(福岡市)=民事再生手続き中=の元会長、金丸近容疑者(57)=福岡県志免町=ら5人を逮捕した。
関係者によると、丸美側は架空社債発行で400人以上から計約20億円を集めたとみられ、捜査本部は詳しい経緯を調べるとともに、当時の経営実態の解明を進める。
5人の逮捕容疑は共謀の上、実在しない「合同会社丸美堺筋本町ビル」の名義で、「利率年10%」などと印刷した社債を偽造。額面1千万円と200万円の2種類を平成18年8月と同10月の2回、福岡県内で、社債の申し込みをしていた男性に行使したとしている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100903/crm1009031122006-n1.htm
(2010/9/3/msn産経ニュース)