●いよいよ、アーバンエステートの元経営者に強制捜査(逮捕)の手が入ることとなりました。
詐欺は刑事事件の中でなかなか立証するのが難しく、被害者が声をあげて被害届や告訴を行って初めて、捜査機関が動くことが殆どです。
逮捕のきっかけになる一つとして、やはり破産管財人の調査が入ることが大きな要因の一つです。アーバンエステートは民事再生手続から入って、破産にいたったわけですが、民事再生は経営者がそのまま経営を続行するので、経営の実態がみえずらく、詐欺の原因も見えにくいです。その後の破産手続になって、初めて第三者の破産管財人によって残余財産の換価に伴う調査も行われ、その発表(第一回債権者集会)でそのあからさまな実態が暴露されるのです。そこから、被害金の返還要求(アーバンエステート被害者の会やアーバンエステート被害対策弁護団
)などの民事訴訟が発生し、その過程で、詐欺の事実が固まってくるのです。
しかし、残念な事に、その首謀者と言える元社長及び主力取締役は、破産管財人より返還要求の一環で債権者破産(破産管財人からの破産)をさせられることも少なくなく、結局のところ、被害者の会は、それらの破産手続開始決定前後に訴訟の提起をする場合は、それ以外の取締役に損害賠償請求訴訟をすることになります。
<詐欺容疑>住宅販売会社元社長逮捕へ 35億円被害?
毎日新聞 1月4日(火)2時34分配信
捜査関係者によると、詐欺の疑いが持たれているのは、元会長(61)や元社長(47)ら。09年3月に同社が破産申請する直前、住宅建築を同社に依頼してきた契約者から、前払い金名目で現金を詐取したとされる。
民間信用調査会社によると、同社は02年9月設立。テレビコマーシャルなどで売り上げを年約80億円(08年)まで伸ばしたが、09年3月、東京地裁に自己破産を申請し、破綻した。元社員らによると、同社は、建築費を前払いすることを条件に値引きするなどしており、こうした営業手法が被害を拡大させたとみられる。
元社長は、毎日新聞の取材に「私は建築を担当してきただけ。(詐欺については)答えられない」と話している。【飼手勇介、平川昌範、山本愛】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110104-00000006-mai-soci
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