●アーバンエステートの続報になります。予想通りになりますが、元代表の永井昭四郎容疑者が倒産(民事再生法の適用申請)の直前に会社の資金を持ちだしていたことが分かりました。やはり倒産詐欺が濃厚になってきています。破産管財人としても、直前に持ち出された資金や3か月前からの給与等は返還要求などをすることとおもいますが、典型的な詐欺とはいえ、かなり酷い経営状況です。
強制捜査により、破産管財人でも分からなかった調査が明らかになることを期待したく思います。
今後は、今回逮捕された4人について勾留期限までに、再逮捕さらには再再逮捕があるものとの見通しがつきます。
当然1600万円の詐欺容疑ではせいぜい懲役4年もいいところだからです。仮に再逮捕が行われずこのままでは、実際の被害額に比べて非常に軽い罰(懲役4年程度)で終わってしまう可能性もございます。
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アーバンエステート:元会長2000万円持ち出す 不明に
注文住宅販売会社「アーバンエステート」(埼玉県川口市)の詐欺事件で逮捕された元会長、永井昭四郎容疑者(61)が、ア社が09年3月に破産申請する直前、ア社の資金2000万円を持ち出していたことが、関係者への取材で分かった。2000万円は永井容疑者の個人口座に入金後に全額が払い戻されたが、現在も見つかっていない。県警は預金通帳などを押収し、資金の流れを調べている。【飼手勇介、田口雅士】
破産管財人によると、永井容疑者は09年3月11日、元妻が経営する有限会社に出資していた2000万円を解約。いったん自身の口座に入金し、12日に全額を払い戻した。
11日は、ア社役員会が民事再生法の適用申請を決めたとされる翌日だった。ア社は同24日に東京地裁に同法の適用を申請。却下されると、同30日に破産申請した。破産管財人に対し永井容疑者は、現金について「車のトランクで紙袋に入れて保管していたが、他のゴミと一緒に捨ててしまったかもしれない」と説明したという。
ア社は08年12月期で、41億8500万円の最終赤字を出していた。破産管財人が資産を調べたところ、申請時の現金・預金は6900万円しか残っていなかった。永井容疑者には、ア社が破綻状態にあった08年4月以降、月500万円の給料が支払われていたという。
県警は今月4日の家宅捜索で、永井容疑者と長女の谷本聡子容疑者(35)が住む川口市内のマンションから、パソコンや通帳を押収した。
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アーバンエステート:元会長ら4人逮捕 詐欺容疑
毎日新聞 2011年1月6日 15時00分
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