ところで有名な「金持ち父さん」では、この投資信託の運用を勧めていません。なぜなら、ハイリスク・ミドルリターンだからという話だそうです。ハイリスクならハイリターンなんですが、そのバランスが違うかといいますと、投資信託はもうかってもリスク分散のために飛びぬけて価格が上昇することはないのですが、逆に運用成績が悪い場合は「信託報酬」が大きくのしかかってくるため、通常の株式の下落同様投資信託もリスク分散をしているのにもかかわらず、その信託報酬のために一緒に下落しているといわれています。
では、どのようなものがいいのかといいますと、「ジャンク債」だと言っています。ジャンク債とは格付けの低い社債などを指します。つまりハイリスクハイリターンの商品です。実際はハイリターンミドルリスクというのだそうです。そのミドルリスクの理由は、企業は成績がわるくても倒産への回避はできるだけ充分なくらいおこなっているとのことです。もし、ジャンク債の利息などが払えなくなったら当然「倒産」という事になり、会社の運営は第3者のもとの監視にさらされます。そういう理由からある程度勝率の高い投資をするのなら、投資信託ではなくジャンク債にしなさいといわれるゆえんです。ジャンク債は格付けが低いのですが、元本の価格を大幅にわっているため最終利回りが高いのが特徴です。
不動産投資信託(REIT)はミドルリスク・ミドルリターンともいわれていますが、洗練された投資家をめざすのなら、投資信託よりも単位株やジャンク債を選ぶ目を持ちたいものです。
Buzzurl 2月3日(ブルームバーグ):昨年最も下落した株式が10年ぶりの大幅高を演じて投資信託の運用成績が回復しており、先進国と銀行、アジアの輸出企業主導で世界的な株高が持続する可能性が示唆されている。
ブルームバーグの集計データによれば、MSCIオールカントリー・ワールド指数の構成銘柄で2010年の騰落率下位100銘柄のグループは先月、5.3%上昇した一方、昨年の上位銘柄は2.6%下落した。投資家は新興国から先進国にシフトし、欧州の銀行株に投資する一方で資源株を売却。韓国の電子機器関連の輸出株を買いつつインドの消費関連株を敬遠している。こうした動きは全て、今回の強気相場の開始以降で最も速いペースで進行中だ。
資産運用会社アルテミス・インベストメント・マネジメントやINGインベストメント・マネジメントによれば、市場のシフトは、新興国がインフレ対策で利上げに動く中で欧米が世界の経済成長を支えていくという見方の高まりを反映しているという。これを追い風に、著名ファンドマネジャーのビル・ミラー氏が手掛ける40億7000万ドル(約3300億円)規模のレッグ・メイソン・キャピタル・マネジメント・バリュー・トラストは投信ランキングで首位に躍り出た。ブルームバーグ・データによると、10年は同種のファンドの98%を下回る運用成績だった。
アルテミスの運用担当者、ジェーコブ・デツシュレック氏は「強気相場が持続するには、相場上昇の範囲が広がる必要がある」と述べ、それがなければ「過熱したバブルが多く発生するだろう」と予想した。
市場のシフトで世界の株式相場が1月としては過去5年で最大の上昇を演じたのは、景気や企業収益の伸び鈍化でバリュエーション(株価評価)が低下した銘柄への投資リスクを投資家が一段と積極的に取っていることの表れだ。ブルームバーグのデータによれば、年初からの上昇率上位100銘柄の株価純資産倍率(PBR)が2倍に対し、下位銘柄は5.6倍。
今年の相対的なパフォーマンスを、バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチは1月27日付リポートで「大循環」と呼んだ。昨年好成績を上げたファンドマネジャーの一部が損失を負う一方で、成績の悪かった運用者がリターンを高めている。ミラー氏(61)のファンドは2月1日までに5.4%上昇。シスコシステムズなどの保有銘柄の反発が寄与し、ライバルの91%を上回る運用成績となっている。
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 守護 清恵 Kiyoe Shugo
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=a7T2ijIDvECA
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