2011年07月06日

ユタカ商会 破産申請へ〜これはミレニアム司法書士法人と武富士とえびすと比較するとどういうことなのか?

● ここ数日前は、「焼肉酒家えびすの任意整理」・「武富士(DIP型会社更生手続き中)の遺族への過払い金返還一斉訴訟」 と「ミレニアム司法書士法人の破産」と倒産のいくつかを取り上げてきました。
 焼肉酒家えびすの倒産要因は、食中毒によって営業もできず、被害者への賠償もおおきくなるためその債務の拡大を懸念して事業所の閉鎖。武富士の倒産(破産)要因は、あとから法律や判例などの面で「過払い金請求」の大きな波に耐えられずということです。しかし「ミレニアム司法書士法人」の場合は、いまいち倒産の要因が見えてこないのが実情です。他の弁護士や司法書士の話によると、いくら売上が落ち込んだからといって「破産」にまでなるか。というような疑問符があちこちで聞こえてきています。こういった司法書士や弁護士業はあまり物的な仕入れがなく人件費(労働賃金)や事務所の家賃などが大きな設備投資としか言えないものなのですが、不動産投資や不動産売買などの登記を得意としていただけに、本業とは違う「不動産投資」等にハマっていたような疑いも感じるところです。そうなると借金して不動産を購入したなんていう「レバレッジ投資」もあるのかもしれず、リプラスもそう言った経営方法で「急成長」をしたところを考えると、「急成長」という企業は「無理な設備投資」な抱える問題点がみえてきているような気がします。


 さて、本題に戻り、少し前の話になりますが、6月29日にユタカ商会という回転ずし店を三重県内外に展開していた会社が自己破産の申請和歌山地方裁判所にいたしました。
 この会社は報道で報じられるほど、資本が大きな会社ではなく、組織も 「有限会社ユタカ商会」となっています。今は法律で新たに「有限会社」を作ることはできないようになっています。和歌山が本店登記されていますが、実質的な本社機能や店舗の展開は三重県でした。元々は、「水産物加工業販売」が基本事業だったのですが、おそらくその会社の強みをホンダトレーディング(大手自動車メーカーホンダの子会社)かその辺の会社が眼をつけたのでしょう。そこの支援(スポンサー)を得たので、資金力が付き、その得意分野を活かして、回転寿司チェーンとして急成長していったということになります。

 しかし、そのホンダトレーディングが関連の事業で「循環取引」という同じものを相互で売ったり買ったりという事をして不正が発覚して、その影響で、水産事業の撤退を余儀なくされ、そこから、ユタカ商事のスポンサーもできなくなったという結末です。そうなると、それまで、資金繰りを全面的にホンダトレーディングから、ユタカ商事の弱点ともなっていた「資金集め」の支援がストップ(人間で言えば「血液の流れを止めること」)しました。その結果、期日まで支払わなければならないお金(仕入れなど)が払うことができなくなってしまった。
 →倒産(破産)となってしまった。ということです。要するに倒産(破産)の原因は「資金繰り」とうことです。

 一連の流れを見ると、ユタカ商事の行なってたことは売上などの業績が順調であったが、単なる「資金繰り」の悪化で、今の日本の会社の法律にのっとれば、倒産しか選択肢がなかったという非常に残念な結果で終わってしまっています。いい事業だから既にいくつかの店舗等が譲渡されたようですが、今後60名程度の従業員の再就職(転職等)も気になるところです。雇用保険などはあると思うのですが早めに次の途へつければと思います。

ユタカ商会 破産申請へ
2011年07月01日


閉店したままの「廻鮮にぎりや海宝国体道路店」=和歌山市小雑賀

    ◎回転ずし店展開/取引先不祥事 資金繰り悪化
 回転ずし店を県内外で運営するなど水産物加工販売事業を展開していたユタカ商会(新宮市相筋2丁目、栗原勇高(ゆたか)社長)が、営業を全面停止し、破産申請の準備に入ったことが分かった。負債総額は60億円を超える見通しで、今年の県内の経営破綻(はたん)の中では最大とみられる。代理人の弁護士によると、近く和歌山地裁に自己破産を申請するという。
 民間信用調査会社の東京商工リサーチ和歌山支店などによると、ユタカ商会は1996年8月に創業し、2005年8月に有限会社化。実質的な本社機能は、水産加工工場のある三重県紀宝町にあった。業績は急成長し、昨年7月期の売上高は約52億円。シラスなどの製造販売に加え、県内を中心に、回転ずしやコンビニエンスストア、食堂などを含め計約20店を展開。東京や大阪にも店舗があった。
 大手自動車メーカーホンダの子会社「ホンダトレーディング」(東京都千代田区)の支援を受けていたが、同社が今年1月に水産事業から撤退したことが、資金繰り悪化の直接のきっかけとみられる。
 ホンダトレーディングは、企業間で相互に商品の取引を繰り返して売り上げを水増しする「循環取引」という不正行為をしていたとして、今年1月、水産事業からの撤退を決め、2月には社内の幹部らを処分した。
 関係者によると、不正には複数の水産会社がかかわっていたとされる。ユタカ商会の関与は明らかになっていないが、大口取引先の不祥事で信用不安が広がっていたという。水産物を納入していた三重県のある業者は「不正取引の発覚で取引を停止した」と話した。
 30日、三重県紀宝町井内にあるユタカ商会の工場は無人で、入り口には、自己破産を告げる「通告書」が張られていた。
 直営店の一つ、和歌山市小雑賀の回転ずし店「廻鮮(かいせん)にぎりや海宝(かいほう)国体道路店」も休業したまま。近くに住む男性(69)は「1カ月ほど前には貼り紙がしてあったようだ。まさか会社が倒産するなんて」と驚いていた。別の回転ずし店の元従業員は「5月末に突然、『資金繰りが苦しくなったので明日で終わり』と告げられた」と話した。

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2011/06/29(水) 地元大手の水産食料品製造
有限会社ユタカ商会
自己破産申請へ
負債60億円
TDB企業コード:470182133
「三重」(有)ユタカ商会(資本300万円、南牟婁郡紀宝町井内290-15、登記面=和歌山県新宮市大橋通3-1-1、代表栗原勇高氏、従業員60名)は、6月28日付で須藤隆二弁護士(大阪市北区西天満4-11-22、電話06-6312-1610)に事後処理を一任、自己破産申請の準備に入った。

 当社は、1996年(平成8年)9月創業、2005年(平成17年)8月に法人改組された。シラスやちりめん、シラスはんぺん、サンマ丸干しなどの水産食料品の製造業者で、三重県内でトップクラスの業容を誇り、2008年7月期には年売上高約27億9000万円を計上していた。その後、廻鮮にぎりや「海宝」、郷土料理店「熊野路」などの店舗名で、東京や大阪、和歌山などに飲食店を約20店舗展開するなど飲食事業にも進出し、2010年7月期の年売上高は約52億4200万円まで伸ばしていた。
 しかし、積極的な店舗展開などに伴う借入負担が増大し、資金繰りは悪化していた。2010年秋には、主力得意先の商社が水産事業から撤退したことにより、同社から水産物の取引に際して実質的な金融支援を受けていたため、資金繰りが一段とひっ迫。飲食店部門の強化を図ることなどで業容の維持を図ったが奏功せず、2011年5月には当社が有する売掛債権に対して大口債権者が仮差押え手続きを行ったことで信用不安が拡大。先行きの見通しが立たず、今回の事態となった。

 負債は債権者約200名に対して約60億円だが、今後変動する可能性がある。
http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/3482.html
(2011/6/29/帝国データバンク大型倒産速報)

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posted by 管理人B at 14:01| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 倒産(一般ニュース) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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