2011年07月11日

スポンサーが資金調達で苦戦? 「清算」の可能性高まる武富士〜やはり再生よりも破産が懸命!

●日本もいよいよ東北地方の被災地にも梅雨明けが宣言されたということで本格的な夏を迎えるかと思います。以前復興担当大臣であった松本龍 氏の発言に議論がなされる中、今後の震災の復興も各産業の努力の上に乗っけて行かなければなりません。今だ義援金の分配がなされていない中、消費者金融を使っても借りたいという人も出て来ているくらいです。しかし、そこは考えなくてはなりません。

 さて、武富士のスポンサーである韓国の金融機関が、資金調達ができないという話が飛び込んできています。
これは何を示すのかというと、やはり「スポンサーを降りる可能性」を示しています。他にスポンサーが現れなければこれは「破産」となり、事業は清算へと向かいます。不動産投資や株・預貯金などの資産は更生管財業務(弁護士や更生会社の武富士の残留役員)とどうよう破産になっても原資に当てられますが、従業員などの雇用を継続している場合は、解雇としなければなりません。
 仮に「破産」となっても、法人である「武富士」が消滅するというだけなので、その事業がある場合は、「事業譲渡」ということで他の法人に譲り渡す事も可能となるのです。
 他に債権者の方からも、配当率が再生した場合は4%で清算した場合は5%ということであれば、当然清算したほうがいいのだから、その意見も踏まえれば「破産」にしたほうがいいのではないかということになります。

 日本でも「武富士」のスポンサーとなる企業が見つかるかは疑問ですが、破産となって、その事業を受け継いでその譲渡価格を現金に替えて、債権者への配当とする手もあるのですが、武富士のイメージが非常に悪いこともあり、スポンサーとなる力があるところでもその辺は疑問視するのかもしれません。

スポンサーが資金調達で苦戦?
「清算」の可能性高まる武富士〜やはり再生よりも破産が懸命!


 経営破綻した武富士の処理をめぐり新たな問題が発生している。更生計画案の提出期限が7月15日に迫るなか、スポンサーである韓国のA&Pファイナンシャル社が、いまだ資金調達のメドが立たず走り回っているのだ。

 武富士をめぐっては、今年4月に管財人がA&Pをスポンサーとして選定。ところが、6月中旬、事態は大きく変わる。複数の関係者によると、すでに更生計画案の提出まで約1ヵ月という差し迫った段階で、突如、日本国内で資金調達を開始したというのだ。
 背景にあるのは、本国、韓国における資金調達の不調といわれる。韓国では現在、消費者金融の激しい取り立てと高金利が社会問題化し、規制が強化されている真っ最中。A&Pも将来性が不安視され、さらにウォン安も追い打ちをかけたため、韓国から日本に調達先を切り替えようというわけだ。
 日本で実際に資金集めに駆けずり回っているのはドイツ証券。銀行をはじめ、証券会社や投資ファンドなどを回って打診している模様だがいずれも厳しいのが現状だ。
 そこで急浮上しているのが、破綻した武富士が保有する営業貸付金を担保とした証券化による資金調達。だが、これも7月6日時点ではメドが立っていないという。
 管財人によると、「A&Pは韓国で資金調達できている」という。今の国内での調達はより有利な条件での借り換えや新規融資資金の調達であるとし、資金調達難を否定する。ただし、管財人は6月中にもA&Pを同席させて記者会見を開催する意向を示していたが、いまだ実現していない。
 しかも、こうした観測が金融市場で蔓延し始めると、A&Pは自社の業績を記した広報資料をあわてて武富士のホームページで公表するなど信用補完に努めるありさまで、必死ぶりがうかがえる。
 どの程度、資金が不足しそうなのかは不明だが、もし今後、資金調達にメドがつかなかった場合、スポンサーを選び直すことも選択肢の一つではある。しかし、金融市場が資金提供に値しない会社と判断したと見れば、清算への道をたどる可能性はきわめて高まる。
 さらに武富士には逆風が吹きつける。7月1日、武富士の社債権者たちが、「再生するよりも清算したほうが弁済率は高くなる」とする独自の更生計画案を裁判所に提出。目下、管財人が出している更生計画案の否決を目指している。管財人案の弁済率が3〜4%といわれるのに対し、「最終的に5〜6%は確保できそうだ」(業界関係者)という主張だ。
 また、弁護士らが中心となって活動する「武富士の責任を追及する全国会議」も、「管財人は創業家への責任追及が甘い」として、こちらも管財人の更生計画案を否決するよう、いわゆる過払い債権者に働きかけていくという。
 破綻後も迷走する武富士。清算リスクは日増しに高まっている。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 野口達也)
http://diamond.jp/articles/-/13068
(2011/7/11週刊ダイヤモンド)

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