その巨額の負債(最初に発表された619億円ではなく、4330億円)となっているのは、オーナーに買い戻すための資金(負債)が計上されたためと言っています。一昨年の民事再生を行なったSFCGも約3000億円の負債で、過払い金でのDIP型会社更生手続き中での武富士も昨年の倒産で約4336億円(6億円多い)ということなので、いかに安愚楽牧場の倒産が大きいかがわかります。
もうここまでの負債額ともなるとどんな企業でも「スポンサーやります」なんていう企業は出てこないのだと思います。民事再生として満足ともいえる半分の負担の2000億円も負担してくれる企業は日本にはないでしょう。仮に外国のハゲタカファンドのようなところが出てくるとしても、「破産手続き」や「会社更生手続き」のような管財人がたって透明度の高い倒産処理でない「民事再生手続き」なので、現れないのだと思います。
おそらく安愚楽牧場はこうなる「民事再生法の適用申請」をする前に、何らかの形でスポンサー企業を探していたのかもしれません。でも財務内容を見せれば「お断り」という事になりスポンサーがつかないという状況だと思います。
;どう見ても、会社は清算する方向にいくので、再生計画案は、債権者(特にオーナー)の否決が多数(人数比も債権総額比においても)により民事再生手続きは断念となります。
;破産手続きで、何が民事再生とかわるかというと、現在の経営陣は全て退陣いたします。そのかわりそれまで監督委員としての立場だけであった(渡邊顯 弁護士(成和明哲法律事務所、港区虎ノ門4−3−1、電話03−5405−4080))が現在の慣習で破産管財人として引き継ぐこととなります。
いずれにせよ、この件については破産管財業務の終了迄、優に5年以上かかるものと見られ、オーナーは僅か数%の配当を受け取るという可能性が高くなってきます。もしそれ以上の事を望むのであれば安愚楽牧場被害対策弁護団・安愚楽牧場被害者弁護団に委任して、戦う事になるのだと思いますが、実質的に訴訟(提訴)できる頃は、破産手続き開始決定後の第1回債権者集会の後(つまり早くても約1年後)となるのではないかと思います。
提訴は安愚楽牧場自体へはできなく、会社へ損害を与えた経営者個人場合によっては東京電力などが対象となります。
ただこの予測が修正される可能性があるとすれば、東京電力への原発賠償がどこにくるのかでこの予測スケジュールが異なってきます。原発での賠償についての債権者への配当額への影響はかなり大きいです。
続報 (株)安愚楽牧場 [栃木] 和牛畜産、和牛オーナー制度運営
民事再生法申請 / 負債総額 4330億8300万円
8月9日に東京地裁に民事再生法の適用を申請した(株)安愚楽牧場(那須塩原市埼玉2−37、登記上:那須郡那須町高久丙1796、設立昭和56年12月18日、資本金3000万円、三ヶ尻久美子社長、従業員514名)の負債額は、入手した民事再生申立書によると当初の619億8705万円(平成23年3月期末決算ベース)から大きく膨らみ、債権者7万4798人に対して総額4330億8300万円に達することがわかった。
負債の内訳はオーナー債権者(7万3356名、負債合計4207億6700万円)が大部分を占め、負債額では(株)林原(岡山市、会社更生法、負債1322億円)を抜いて今年最大の倒産となった。
監督委員には渡邊顯弁護士(成和明哲法律事務所、港区虎ノ門4−3−1、電話03−5405−4080)が選任された。
安愚楽牧場では債権者向けの説明会を8月17日(水)(10:00〜、14:00〜)グリーンアリーナ神戸、8月19日(金)(13:00〜、18:00〜)両国国技館で開催する。
債権者数(名) 債権額(百万円)
優先債権 729 983
金融債権 3 5,225
リース債権 15 113
一般債権 695 5,993
オーナー債権 73,356 420,764
合計 74,798 433,083
http://www.tsr-net.co.jp/news/flash/1212727_1588.html
(2011/8/15東京商工リサーチ 安愚楽牧場続報)
(8月16日 05:00)
民事再生法の適用を申請した黒毛和牛生産の安愚楽牧場(那須塩原市埼玉、三ヶ尻久美子社長)が、牧場単位での売却、食品加工事業の事業譲渡など実質的に清算を目指すことが15日、東京商工リサーチ宇都宮支店と帝国データバンク宇都宮支店の調べで分かった。負債額は2011年3月末の619億8705万円から、4330億8300万円へと大幅に膨らんだ。和牛オーナー(出資者)7万3356人からの牛の再買い取り費用が4200億円に達し、約3850億円の債務超過になるとみられる。
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/local/news/20110815/588964
あぐら 牧場」(栃木県那須塩原市)。全国安愚楽牧場被害対策弁護団(団長・紀藤正樹弁護士)は、違法な勧誘が行われていた可能性があるとして消費者庁に行政処分などを求め、「5000億円以上の被害規模が確実な情勢で、豊田商事事件を上回る戦後最大の消費者被害となる」と危機感を強める。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110816-OYT1T00213.htm
「和牛オーナー制度」を運営する安愚楽(あぐら)牧場(本社・栃木県)の経営が行き詰まった問題で、民事再生法の適用を東京地裁に申請している同社は、最終的に会社を存続させずに清算する方針であることがわかった。同社が申し立てた負債額は4330億円で、約7万3千人のオーナーには出資額の10分の1以下しか返せない見込みとしている。民間の信用調査会社東京商工リサーチによると、負債額は「今年の倒産で最大」という。
http://www.asahi.com/national/update/0815/TKY201108150509.html
(2011/8/16/3:03/asahi.com)
ラベル:那須塩原市埼玉2−37 読売新聞 2011年8月16日 半年で8%を超える利回り 肥育牛売買コース 行政処分 清算型による再生 今年最大の倒産 林原 約3850億円の債務超過 帝国データバンク宇都宮支店 東京商工リサーチ宇都宮支店 三ヶ尻久美子 黒毛和牛清算 ホテル売却 牧場譲渡 安愚楽牧場被害者の会 安愚楽牧場 消費者庁 豊田商事事件 栃木県那須塩原市 紀藤正樹弁護士 全国安愚楽牧場被害対策弁護団 債権者説明会 下野新聞社 監督官庁 破産ではなく民事再生法 食品加工事業の事業譲渡 牧場単位での売却 黒毛和牛生産 那須郡那須町高久丙1796 総額4330億8300万円 債権者7万4798人 渡邊顯 弁護士 成和明哲法律事務所 港区虎ノ門4−3−1 03−5405−4080 債権者向けの説明会 安愚楽牧場被害 両国国技館 グリーンアリーナ神戸 過払い金 武富士 SFCG
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