2011年08月16日

安愚楽、実質清算へ 牧場譲渡、ホテル売却など 負債4330億円 今年最大の倒産に〜やはり安愚楽被害者にとっては民事再生より破産の方が有利ではないかと言える可能性?

●安愚楽牧場が巨額の負債4330億円ということで、予想はされていましたが、「実質的な清算」ということを公にした模様です。
 その巨額の負債(最初に発表された619億円ではなく、4330億円)となっているのは、オーナーに買い戻すための資金(負債)が計上されたためと言っています。一昨年の民事再生を行なったSFCGも約3000億円の負債で、過払い金でのDIP型会社更生手続き中での武富士も昨年の倒産で約4336億円(6億円多い)ということなので、いかに安愚楽牧場の倒産が大きいかがわかります。
 もうここまでの負債額ともなるとどんな企業でも「スポンサーやります」なんていう企業は出てこないのだと思います。民事再生として満足ともいえる半分の負担の2000億円も負担してくれる企業は日本にはないでしょう。仮に外国のハゲタカファンドのようなところが出てくるとしても、「破産手続き」や「会社更生手続き」のような管財人がたって透明度の高い倒産処理でない「民事再生手続き」なので、現れないのだと思います。
 おそらく安愚楽牧場はこうなる「民事再生法の適用申請」をする前に、何らかの形でスポンサー企業を探していたのかもしれません。でも財務内容を見せれば「お断り」という事になりスポンサーがつかないという状況だと思います。

 では、今後安愚楽の民事再生はどのように進んでいくかといいますと次のような形になるのではないかと思います。(あくまでも当方での予測であって必ずしもこうなるとは限りません。)

1、 民事再生計画案の発表;その内容は、債権者全てに「泣いてくれ」という内容で、スポンサーもつかず、民事再生法とはいうものの清算と変わらず、牛と従業員の雇用を当分の間の維持を目的ということで行われるという旨。

2、 民事再生法手続き開始決定;これももしかしたら微妙なものなので、あきらかに事業を清算するという目的なのに、民事再生にするとはケシカランということで、裁判所の判断によっては「破産にしろ」という可能性もあります。現段階の状況を見て、どうみても「民事再生」より「破産」の方が債権者にとって実質有利の可能性が高いとみているからです。

3、民事再生計画案の賛否の投票(「2、」において民事再生法の手続きが開始決定されたと仮定します。)
  ;どう見ても、会社は清算する方向にいくので、再生計画案は、債権者(特にオーナー)の否決が多数(人数比も債権総額比においても)により民事再生手続きは断念となります。

4、破産手続き開始決定;(先の1〜3の結果がどうであれ、ここにたどり着く可能性は高いです。)
  ;破産手続きで、何が民事再生とかわるかというと、現在の経営陣は全て退陣いたします。そのかわりそれまで監督委員としての立場だけであった(渡邊顯 弁護士(成和明哲法律事務所、港区虎ノ門4−3−1、電話03−5405−4080))が現在の慣習で破産管財人として引き継ぐこととなります。

5、破産手続開始決定となると、それまで曖昧でわからなかったことが明らかになり、経営者に都合の悪い情報が噴出します。その結果、粉飾等があきらかになることが多く、この時点で捜査機関(財務経済事件を担当している警視庁捜査2課)が動き出し「強制捜査」となる可能性が出てきます。
 
いずれにせよ、この件については破産管財業務の終了迄、優に5年以上かかるものと見られ、オーナーは僅か数%の配当を受け取るという可能性が高くなってきます。もしそれ以上の事を望むのであれば安愚楽牧場被害対策弁護団・安愚楽牧場被害者弁護団に委任して、戦う事になるのだと思いますが、実質的に訴訟(提訴)できる頃は、破産手続き開始決定後の第1回債権者集会の後(つまり早くても約1年後)となるのではないかと思います。
 提訴は安愚楽牧場自体へはできなく、会社へ損害を与えた経営者個人場合によっては東京電力などが対象となります。
 ただこの予測が修正される可能性があるとすれば、東京電力への原発賠償がどこにくるのかでこの予測スケジュールが異なってきます。原発での賠償についての債権者への配当額への影響はかなり大きいです。


 



 


負債総額が原則30億円以上の倒産企業および信用変動企業を掲載。
続報 (株)安愚楽牧場 [栃木] 和牛畜産、和牛オーナー制度運営
民事再生法申請 / 負債総額 4330億8300万円

〜負債総額判明 会員数7万3356人 負債4330億8300万円で今年最大の倒産〜

TSR企業コード:26−013666−2
 8月9日に東京地裁に民事再生法の適用を申請した(株)安愚楽牧場(那須塩原市埼玉2−37、登記上:那須郡那須町高久丙1796、設立昭和56年12月18日、資本金3000万円、三ヶ尻久美子社長、従業員514名)の負債額は、入手した民事再生申立書によると当初の619億8705万円(平成23年3月期末決算ベース)から大きく膨らみ、債権者7万4798人に対して総額4330億8300万円に達することがわかった。
 
 負債の内訳はオーナー債権者(7万3356名、負債合計4207億6700万円)が大部分を占め、負債額では(株)林原(岡山市、会社更生法、負債1322億円)を抜いて今年最大の倒産となった。
 監督委員には渡邊顯弁護士(成和明哲法律事務所、港区虎ノ門4−3−1、電話03−5405−4080)が選任された。
 安愚楽牧場では債権者向けの説明会を8月17日(水)(10:00〜、14:00〜)グリーンアリーナ神戸、8月19日(金)(13:00〜、18:00〜)両国国技館で開催する。

【負債内訳】
         債権者数(名)        債権額(百万円)
優先債権         729              983
金融債権           3            5,225
リース債権         15              113
一般債権         695            5,993
オーナー債権    73,356          420,764
合計          74,798         433,083
http://www.tsr-net.co.jp/news/flash/1212727_1588.html
(2011/8/15東京商工リサーチ 安愚楽牧場続報)





安愚楽、実質清算へ 牧場譲渡、ホテル売却など 負債4330億円 今年最大の倒産に〜やはり安愚楽被害者にとっては民事再生より破産の方が有利ではないかと言える可能性?
(8月16日 05:00)
 民事再生法の適用を申請した黒毛和牛生産の安愚楽牧場(那須塩原市埼玉、三ヶ尻久美子社長)が、牧場単位での売却、食品加工事業の事業譲渡など実質的に清算を目指すことが15日、東京商工リサーチ宇都宮支店と帝国データバンク宇都宮支店の調べで分かった。負債額は2011年3月末の619億8705万円から、4330億8300万円へと大幅に膨らんだ。和牛オーナー(出資者)7万3356人からの牛の再買い取り費用が4200億円に達し、約3850億円の債務超過になるとみられる。

 負債額は、2月に会社更生法適用を申請したバイオ関連の林原(岡山市)の1322億円を大幅に上回り、今年最大の倒産となった。

 両支店が入手した民事再生申立書の事業再建・弁済計画によると、黒字牧場は事業譲渡、赤字牧場は閉鎖し土地建物のみを売却する。食品加工業は事業譲渡、子会社が運営するホテル事業は会社売買もしくは施設売却となっており、「清算型による再生を目指す」としている。

 破産ではなく民事再生法の手続きを選択した理由として、「(牛の価値喪失を回避するために)管理する約14万6千頭の存命を優先する。現在の飼育体制を当面、維持するためには、破産手続きを選択した場合に予想される法律上・事実上の混乱を回避する必要があった」としている。

 オーナー契約に基づく牛の飼養頭数は10万6343頭。現在は同社の所有物でないため、決算書上に表示されていない。このため、再買い取り費用として4207億6700万円に上り、負債が大幅に膨らむ形となった。

 同社は福島第1原発事故後の契約解除の増加や和牛の価格下落などで経営が悪化。東京地裁に9日、民事再生法の適用を申請した。

 債権者向け説明会は17日に神戸市、19日に東京都内で、それぞれ1日2回開かれる。

 同社関係者は15日夜、下野新聞社の取材に対し「監督官庁から何も話さないように言われているので、今は話せない。債権者説明会の後にきちんと対応したい」と述べた。
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/local/news/20110815/588964


安愚楽牧場、悪化後の高利回り勧誘で被害拡大

 4300億円を超える負債が判明した和牛オーナー制度を運営する「安愚楽
あぐら 牧場」(栃木県那須塩原市)。全国安愚楽牧場被害対策弁護団(団長・紀藤正樹弁護士)は、違法な勧誘が行われていた可能性があるとして消費者庁に行政処分などを求め、「5000億円以上の被害規模が確実な情勢で、豊田商事事件を上回る戦後最大の消費者被害となる」と危機感を強める。


 同社は経営が悪化した7月中旬、これまでより高利回りで新たなオーナーを勧誘しており、被害拡大につながったとみられる。

 同弁護団が入手した7月19日付の「肥育牛売買コース」案内は、1頭48万円で契約すると、6か月後に牛が60万円(2010年度の平均価格)で売却できた場合、飼育の委託費8万円を差し引いた52万円が受け取れると勧誘していた。半年で8%を超える利回りで、売却価格が60万円を下回れば、委託費は同社が負担するとしている。

(2011年8月16日09時10分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110816-OYT1T00213.htm




安愚楽牧場、存続させず清算の方針
 「和牛オーナー制度」を運営する安愚楽(あぐら)牧場(本社・栃木県)の経営が行き詰まった問題で、民事再生法の適用を東京地裁に申請している同社は、最終的に会社を存続させずに清算する方針であることがわかった。同社が申し立てた負債額は4330億円で、約7万3千人のオーナーには出資額の10分の1以下しか返せない見込みとしている。民間の信用調査会社東京商工リサーチによると、負債額は「今年の倒産で最大」という。

 今月9日に東京地裁に提出された申請書によると、同社は、会社を清算する方針にもかかわらず、破産手続きではなく再生を目指す手続きを選んだのは「管理する和牛14万6千頭の存命を優先する必要があるから」と説明。牛の飼育を約380の牧場で当面続けるには、えさを取引先から購入したり、従業員を雇い続けたりする必要があることを挙げ、「様々な混乱を回避するため」としている。

 申請書で同社は、オーナーら債権者への弁済については、同社や子会社が運営する牧場や食品加工事業、ホテル事業といった資産を売却した代金を充てる、と説明している。
http://www.asahi.com/national/update/0815/TKY201108150509.html
(2011/8/16/3:03/asahi.com)

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この記事へのコメント
4000憶の金どう使用したのか、どうなったのか、はっきりさせろ;;
Posted by ぴぴ at 2011年08月16日 17:54
こんにちは、4000億のお金の流れは債権者説明会で伝えてくれるものと思います。しかし民事再生法という枠組みでは、はっきりさせるのが少し難しいような気がします。
Posted by 管理人C at 2011年08月16日 18:42
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