2011年08月17日

安愚楽牧場破綻、東電の過失認定が焦点 債権者説明会を開催〜民事再生法では、歯切れが悪く、早めの破産が安愚楽牧場被害者にとっては吉となる可能性も

●本日8月17日神戸において、安愚楽牧場の債権者説明会(民事再生法適用申請後の債権者集会)が午前と午後2回に分けておこなわれました。
 帝国データバンクの発表によると負債額が約4330億円でそのうとの約4270億円分が7万3000件のオーナー債権ということになると、残りの債権額は約60億円ということとなります。
 その60億円の中に優先債権(公租公課・労働債権)と一般債権(仕入れなどの債権)という事になります。
しかし、それを見にオーナー分の債権がとても大きすぎるので、何か金融手法(調達方法)などにも庇護があったのではないかとどうしても勘ぐりたくなります。
 原発災害後において、4270億円もの負債が生じたとはどうしても考えにくいです。口蹄疫の後に資金集めで自転車操業を行なっていて増えてしまったとと仮定しても辻褄はあうかもしれません。
 そうなると、原発によって打撃を受けたのは当然としても、そうなる前に既に債務超過で破綻していて、そのダメ押しが原発災害によって一層加速されたというのが、単純ではありますが、その総債権額にオーナーの債権額の比率が非常に大きく占めているのが、どうしても前述の仮説を立ててしまうことになります。
 実際のところは個々の毎月の出資のオーナー募集との関連での財務内容を精査してみなければ、断定はできないことなので、現在の状況ではうやむやなのですが、どうしても納得いかない部分も多いのかと思います。
 
 牛は生きているもので現在でも餌を上げて育てなければなりません。そのようなことなので、現在も餌やそれを与える人への賃金は支払わなければなりません。そのために事業を清算するといっても「民事再生法」を適用申請しているのか、それともやはり破産すると経営者にとって都合の悪い部分が多く出てきたり、破産は「事業の閉鎖」をいみするのだからその意味で影響が大きいので「民事再生法」を選んでいるのか、その部分もいまいち不明な動機ともいえます。

 仮に破産しても、破産管財人が登場し、牛の餌やそれに携わる費用は管財人の特別な費用ということで現在の残余財産から拠出されるのですから、やはり「破産」としたほうが、債権者にとってはスッキリするし、もはや民事再生でも破産でも同じような状況なのだから、破産としたほうがいいのかと思います。
 いずれ再生計画案が出されても当然、このような債権額のシェアがオーナーが大勢をしめていることから当然、否決多数により破産に移行することは必至だと思います。

 前述のことから東電の補償金がどうしても債権者の戻りを左右することになるのですが、その請求も「財務内容」やそれまでの経緯をきちんと説明して、因果関係をしっかりと証明しなければならないので、そうなると果たして安愚楽経営陣が求める補償金(オーナーの債権を考えても)が降りるのは厳しくなることも充分予想されます。

 また破産手続きになってからよく判明することなのですが、経営者(代表取締役)などが、民事再生法の適用申請直前になって、会社の費用から何億という金額を仮払いなどとして持ち出すケースがよくあるので、安愚楽牧場被害者(安愚楽牧場被害者の会や安愚楽牧場被害者弁護団)としては、その部分も「民事再生の段階においても」視野に入れて調査をしっかりしておきたいものです。
 このようになっても、被害者(出資者)が動くのと動かないのではそれでも戻り額や回収額には歴然とした差が出てくる可能性も充分にありますので、やはり真実を追及していく体制がどうしても必要命題となってきます。






安愚楽牧場破綻、東電の過失認定が焦点 債権者説明会を開催〜民事再生法では、歯切れが悪く、早めの破産が安愚楽牧場被害者にとっては吉となる可能性も
2011.8.17 10:38

安愚楽牧場の債権者説明会の会場に向かう債権者ら=17日午前9時21分、神戸市須磨区(竹川禎一郎撮影)

 東京地裁に民事再生法の適用を申請した和牛オーナー制度する「安愚楽牧場」(栃木県)の債権者説明会が17日、神戸市内で開かれた。19日には東京都内でも開かれる。同社は、東京電力福島第1原発事故を破綻の一因に挙げ、東電に損害賠償を請求する考えを示している。ただ、同社をめぐっては、杜撰な運営も明らかになっており、債権者救済の行方は不透明だ。

 同社は繁殖牛の所有者を募集「し、生まれた子牛を買い取り、出資者に売却益を還元する独自の制度を運営。高利回りの利殖手段として会員を拡大してきた。

 だが、原発事故で放射性セシウムに汚染された牛肉の流通問題や和牛価格の下落でオーナーの解約が急増し、運営に行き詰まった。昨年、口蹄(こうてい)疫が発生した宮崎県の同社牧場で、飼育中の牛を殺処分したことも経営悪化の一因となったようだ。

 民間調査機関の帝国データバンクによると、負債額は約4330億円で、今年最大の企業倒産。うち約7万3000件、約4207億円がオーナー契約者の債権が占める。

 同社は、東電の過失は大きいとして、損害賠償を請求する考えを示しているほか、個別に賠償請求を検討しているオーナーもいる。細野豪志消費者・食品安全担当相は2日の会見で、「牧場の場所や牛の問題ということから言っても、賠償の枠組みに乗る可能性は十分ある」と述べている。

 ただ、同社をめぐっては、宮崎県内の同社牧場で口蹄疫が発生した際、牛の異常について通報遅れがあったとして、今年3月に県から改善指導を受けるなど、杜撰な運営も判明している。経営悪化で配当の支払いが遅延した後も、新たなオーナーを募集していた疑惑も浮上している。

 東電による賠償が債権者への弁済率を大きく左右するだけに、今後、経営破綻に対する東電の過失度合いの認定が最大の焦点となる。

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110817/biz11081710390005-n1.htm
(2011/8/17/MSN産経新聞)




「納得いかない」「首くくるしかない」 安愚楽牧場説明会で怒号
2011.8.17 14:26    

安愚楽牧場の説明会会場に入る多数の債権者ら=17日、神戸市須磨区(竹川禎一郎撮影)【拡大】
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 民事再生法の適用を申請した和牛オーナー制度の運営会社「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)は17日、初の債権者説明会を神戸市内で開催した。三ケ尻久美子社長と代理人の弁護士が出席し、再生法申請に至った経緯などを説明。数百人のオーナーが参加し、「制度自体に問題があったのではないか」などと批判が相次いだ。19日に東京でも開かれる。

 説明会は非公開で、午前10時過ぎに開始。出席者によると、冒頭で三ケ尻社長が「断腸の思いで(民事再生の)手続きを始めた」などと謝罪したという。

 その後、現時点では弁済額が未定であることや経営が行き詰まった経緯などを説明した。

 債権者からの質問では、「(損害で)首をくくらないといけない人もいるんだぞ」と怒号が飛び交う場面もあった。

 同社の負債総額は約4330億円にのぼり、このうち約4207億円は全国に7万人以上いるオーナーの債権という。

 神戸市中央区の主婦(45)は「弁済時期など何も決まっておらず、納得がいかない内容だった」と批判。約6千万円を出資した愛知県豊田市の男性(66)は「怒りというより、ショックが大きすぎる」と肩を落とした。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110817/bsg1108171429003-n1.htm
(2011/8/17/sankeibiz)



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この記事へのコメント
いずれにしても地震により東電の爆発によって牛肉が売れなくなり、オーナーの不安も募り退会の事態に至ったわけなので東電の牛肉売り上げの低迷化は大いに言えると思いますし、東電の破壊理由、設備の基準値の甘さや、もし破壊した場合の想定と対処方法が少しも考えていなかったわけで対応が遅れこれほどまでの被害を及ぼしました。その指導基準にも問題があったと思われ国と東電があぐら救済の補助、災害賠償金を支払うべきだと思います。
Posted by すき焼き at 2011年08月20日 11:05
すきやき 様


 当然東電の責任はあると思います。東電が出来ない分は国が補償すべきだと思います。原子力の運用は東電だけで済まされる問題ではなく国の責任もそれなりにあると思います。

 しかし、今後議論されるのは、今回の安愚楽牧場が原発による損害がどのくらい東電の過失が関わってくるかという事になります。
 今債権者自身がつかんでいる情報・安愚楽牧場が発表している情報と簡単な財務内容でしか、その予測でしかできない状況です。

 いずれにせよ、東電の補償を決定させるには、安愚楽牧場のこれまでの経緯や細かい財務内容を提示して、その上で東電の過失がどのくらいあったのかをこちらから(安愚楽牧場から、もしくは有志の安愚楽牧場オーナー等の債権者側から)示していかなければなりません。
 それは、安愚楽牧場の経営者とその代理人弁護士がどこまで示すことができるかで、東電の補償も大きく関わってきます。
 ですから、債権者自身もしっかり情報収集をして、提案や行動に移さなければならないと思います。その結果が東電や国が支払うべき補償となるのだと思います。
 真実は一つしかなくそれは神様にしかわかりません。でもそれを真実であることを証明するには、安愚楽とその債権者の努力にかかっているのだと思います。
Posted by 管理人C at 2011年08月20日 12:17
あぐら被害者です。債権届とはどんなものですか?絶対出さなければならない物なのでしょうか。債権届の書類はどうやって入手できますか?それをどこへ提出するのですか?
70代の老人なのでよろしくお願いします。
Posted by 黒木 at 2011年09月29日 20:17
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