2011年09月04日

破産への予想・回収困難、安愚楽牧場被害者(和牛オーナー債権者等)説明会、鹿児島県弁護士会

●昨日9/3土に鹿児島県(鹿児島県弁護士会主催)での安愚楽牧場債権者説明会(安愚楽牧場オーナーと預託農家も含む)が開催されたようです。また同県でも別に預託農場などの安愚楽牧場被害者の会(安愚楽牧場預託農家被害対策弁護団)が結成されましたが、今回開催されたのはオーナー債権者の説明会となっています。

 この記事によると、現状をしっかりと見据えた説明をしているのかと思います。
まず、「債権届」(再生債権届)を出すことが必要しており、やはりまず債権届を出して権利をしっかりとさせておくことが必要です。次に「経営陣は破産するだろう」ということなのですが、これは安愚楽牧場が民事再生から破産に移行するのか、それとも経営者個人が破産となるのか性格な判断はできませんが、安愚楽牧場自体は破産へと向かうことと思いますので、この文言は「経営者個人の破産」となるのかと思います。

 結局「経営者個人」の破産となってしまうと、関係者に対する損害賠償請求をすることが難しくなり、それ以外に請求できるところとなると東電となってしまうのだろうと思います。

 ちなみに「経営者個人」(代表取締役及び取締役)の資産は、会社の資産と違い、個人の金銭の出入りに関していちいち帳簿を付けているとうことはないので、追及された時のために容易に隠避(いんぴ)される事も少なくなく、その後の(経営者個人の)破産手続きとなった場合は、「経営者なのに意外と個人資産が少ない」という結果となっていることが少なくないです。酷い場合は、債権者に分配するのに1000円以下となってしまうという事もあり、それらの中で最優先される破産管財人の費用がとられて終了(廃止)となってしまうことも充分にありえます。
当たり前のことですが、鹿児島県での弁護団結成もやはり費用対効果で弁護団を作るのに採算などを考えたうえで結成されるものと思います。







破産への予想・回収困難、安愚楽牧場被害者(和牛オーナー債権者等)説明会、鹿児島県弁護士会

「再生・救済厳しい状況」県弁護士会、出資者らに説明会

安愚楽牧場問題

参加者からの質問に答える弁護士
 和牛オーナー制度を運営する「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)の民事再生法適用申請を受け、県弁護士会は3日、県内の出資者や預託農家を対象にした説明会を鹿児島市で開いた。県内各地から44人が参加。弁護士会の消費者問題対策委員会に所属する弁護士5人が、再生手続きや配当の見込みなどについて説明した。終了後、同委員会の森雅美委員長は「弁護団設立の必要性を感じた」と話した。

 

説明会で、森委員長は「清算型の民事再生になりそうで、再生・救済ができるような状況ではない」と報告。参加者からは「第一にすべきことは何か」「刑事責任や損害賠償責任を問えるのか」といった質問が出され、弁護士らは「債権届を出すことが最優先」「経営陣は破産するだろう。お金を取り戻すことは難しい」などと答えた。

 説明会に参加した鹿児島市の40歳代の女性は、約20年間にわたり計約8600万円を出資したという。「安愚楽牧場から届いた通知で民事再生法適用申請のことを知り、その日は何も食べられなかった。老後のために少しずつためていたのに……」と、ぼう然とした様子で話していた。

 県弁護士会によると、弁護士事務所や消費生活センターに連日、この問題で多くの相談が寄せられている。県内では1日、安愚楽牧場から肥育や繁殖の預託を受けている19牧場の未払い金を回収するため、有志の弁護団が結成された。

(2011年9月4日  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news/20110904-OYT8T00039.htm


安愚楽牧場:破綻問題 きょう無料説明会 鹿児島で県弁護士会 /鹿児島

 和牛オーナー制度で資金を集め、民事再生法の適用を申請した「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)について、県弁護士会は3日午前10時から、鹿児島市東千石町のビジョンビル8階「ビジョンホール」で無料説明会を開く。

 安愚楽牧場は繁殖牛のオーナーを募集し、生まれた子牛を買い取る独自のシステムで資金調達、規模を拡大していった。県によると、県内には預託や直営の農場が計約50カ所あり、約1万2000頭を飼育しているという。

 東京商工リサーチ鹿児島支店によると、県内の個人出資者は376人で、出資総額は19億5300万円。7800万円を出資した人もいたという。

 説明会では、現状や今後の対応について弁護士5人が対応する。県弁護士会消費者問題対策委員長の森雅美弁護士は「要望次第では、出資者の被害対策弁護団の結成も検討したい」と話している。【村尾哲】

安愚楽牧場:預託農家346戸 牛は7万頭…農水省
安愚楽牧場:都内で債権者説明会開く
安愚楽牧場:初の債権者説明会 三ケ尻社長が涙の謝罪
安愚楽牧場:「出資金全額返せぬ」HPで説明…再生法申請
安愚楽牧場:東京地裁が財産保全命令 負債総額619億円
毎日新聞 2011年9月3日 地方版
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20110903ddlk46020620000c.html

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