2011年09月15日

安愚楽牧場(民事再生手続開始決定)の今後の最新情報の傾向と対策、重要事項の日程解析編より

●ある程度の高い確率で、安愚楽牧場の民事再生手続き開始決定となった訳ですが、今後は債務者(安愚楽牧場)から「債権者である」と債務者(安愚楽牧場)から認められている人に裁判所経由(名目上)で「債権届」の用紙が届く事になります。

 オーナーに関していうと7万人いるということだから事務の都合上、全員に一斉に同じ期日に発送することは難しいため当然何回に分けての発送になるのかと思います。
 基本的にオーナーであれば「債権者」という事を債務者(安愚楽牧場)が認めているので、安愚楽牧場出資者に関しては「債権者であるか、債権者ではない」という議論は起こらないようです。

 しかし、「隠れ債権者」というのも当然いる可能性もあるので、その債権者がどういう債権額を主張するかが注目すべき点です。「隠れ債権者」には、債務者(安愚楽牧場)がその人について債権者であるという認識がないことも多いので、安愚楽牧場からの通知は来ないので、安愚楽牧場(もしくは担当の東京地裁民事第20部)に依頼して「再生債権届出用紙」をもらいそれに記入して然るべき期日「(1)再生債権の届出期間 平成23年12月6日まで」に間に合うように出すことになるのかと思います。

 そこから、債務者(安愚楽牧場)が届出られた債権届を精査して、これは「債権として認める」「これは債権として認めたない」という認める額などもあわせて、分類行為を行い、担当の東京地裁民事第20部へ提出するのが「2)認否書の提出期限 平成24年1月11日まで」という事になります。
 よく間違えやすいのが「認否の提出期限」というのを、債権者が行う、民事再生計画案の「認否」投票と間違えやすいのですが、これは再生計画案が出てからの話になるので、「(5)再生計画案の提出期限 平成24年2月14日」よりかなり後の話となります。
 オーナーの債権届出書の場合は、債務者(安愚楽牧場)が認めていることなので、債権届けに、個々に債権額が記載されている可能性も高く受け取ったオーナーはそれを確認して返送するとう形になるのかと思います。
 ただ代理人(被害者弁護団)などに委任している場合は、そこを経由して提出する可能性も高いので、届出期日よりは早めに提出することになります。

 安愚楽牧場の民事再生に「管財人」を立てるという申し立てもされているということなのですが、恐らく、安愚楽牧場に民事再生法を実行するのに重大な支障事項も「裁判所の事実や見識」としては眼中にないと思いますので、そのまま、民事再生計画案のところまでいくのではないかと思います。(もちろん「管財人」が立った方が、実際の財務内容を知るに近づくので)
 また民事再生法の計画案の提出も3ヶ月位の引き伸ばしもされる可能性もあるので、実際の「破産」への口火を切れる、再生計画案についての投票は来年の3月とかではなく下手すると来年の夏に迄おあずけとなることも考えられます。
 その間にも、牛の餌で大きく費用は支出していくので、安愚楽牧場被害者としては、この行程に大きく関心を示して、提出期限など(当たり前のことですが)遵守していかなければなりません。

安愚楽牧場(民事再生手続開始決定)の今後の最新情報の傾向と対策、重要事項の日程解析編より




[2011年9月9日:更新]
[2011年9月8日:公表]

安愚楽牧場に関するトラブル速報!第2弾−民事再生手続の開始が決定−

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。

 2011年9月6日、株式会社安愚楽牧場(以下、安愚楽牧場)に関して、東京地方裁判所にて民事再生手続の開始が決定した(事件番号:平成23年(再)第61号事件)。全国の消費生活センターや、国民生活センターには預けていたお金はどうなるのか等という苦情が多数寄せられている。

 また参考までに、現時点でPIO-NETに登録された情報をとりまとめ、情報提供する。


民事再生手続開始の決定について

 2011年9月6日に、東京地方裁判所で民事再生手続の開始が決定された。決定内容は以下のとおり。

(1)再生債権の届出期間 平成23年12月6日まで
(2)認否書の提出期限 平成24年1月11日まで
(3)再生債権の一般調査期間 平成24年1月17日から平成24年1月24日まで
(4)報告書等(民事再生法124条、125条)の提出期限 平成23年11月1日
(5)再生計画案の提出期限 平成24年2月14日
 安愚楽牧場代理人弁護士によると、オーナーに対して「債権届出書類」を平成23年9月末頃に送付する予定だが、債権者数が極めて多数にのぼっているため、一度にすべての書類を発送することが難しいため、届く時期に差が生じる可能性があるとのこと。




安愚楽牧場コールセンター電話番号変更について

 安愚楽牧場コールセンターの電話番号が下記のとおり変更となった。

<問い合わせ先>
安愚楽牧場コールセンター
電話番号:0120-130-560
受付時間:午前9時から午後6時まで 月曜日〜金曜日


PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)にみる相談の概要

相談件数の推移
 安愚楽牧場に関する相談は、2006年度以降2,116件寄せられており、2010年度は35件、2011年度は1,967件寄せられている。とくに、2011年8月に寄せられた相談は、1,884件であり、急増している(2011年9月7日までの登録分)。

相談の内容
 2011年度に受付、2011年9月7日までに登録された1,967件について、集計した結果は以下のとおりである(不明・無回答等は除く)。

(1)契約当事者の属性
1)年代別
 年代別では40歳代が590件(31.8%)、50歳代が427件(23.0%)、60歳代が410件(22.1%)で約8割を占め、中高年者に多いトラブルといえる。平均年齢は51.3歳である。

2)性別
 性別では、男性が556件(28.5%)、女性が1,395件(71.5%)で、女性が非常に多い。

3)職業等別
 給与生活者(808件、45.3%)や家事従事者(634件、35.6%)が多い。次いで、無職(277件、15.5%)と続く。

4)地域ブロック別
 地域ブロック別にみると、南関東が802件(41.0%)と約半数を占めている。次いで近畿が252件(12.9%)、東海が233件(11.9%)、北関東(130件、6.6%)、九州北部(104件、5.3%)、と続いており、全国的に相談が寄せられている。

(2)販売購入形態
 販売購入形態は、雑誌等の広告を見て申し込んだという通信販売が832件(78.3%)と、大半を占めている。

(3)金額等
1)契約購入金額
 契約購入金額は、100万円〜500万円未満が594件(33.9%)で最も多く、次いで500万円〜1,000万円未満が368件(22.0%)、1,000万円〜2,000万円未満が264件(15.8%)となっている。平均契約購入金額は、1,100万円を超えている。

2)既支払額
 既支払額は、100万円〜500万円未満が566件(35.0%)と約半数を占め、次いで、500万円〜1,000万円未満が354件(21.9%)、1,000万円〜2,000万円未満が254件(15.7%)と続く。平均既支払金額も1,100万円を超えている。



本件連絡先 相談情報部 情報提供課
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。
[報告書本文] 安愚楽牧場に関するトラブル速報!第2弾−民事再生手続の開始が決定−[PDF形式](169KB)
※[PDF形式]で作成した文書を開くにはAdobe Readerが必要となります。PDF形式の閲覧方法について

http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20110908_4.html
(2011/9/9国民生活センター)
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