安愚楽牧場での取引価格(オーナーへの募集価格)が本来の牛の相場なら、1頭50万円のところ、その10倍の価格の1頭500万円として取引していることは日経電子版でも指摘されていました。
(あくまでもザックリと勝手推測した例です)
1頭の餌代(5年分)100万円 (残りは350万円)
1頭にかける従業員の労務工賃(5年分) 10万円 (残りは340万円)
1頭にかかる施設の費用按分(5年分) 5万円 (残りは335万円)
1頭の売買等に関する輸送や事務費(5年分) 5万円 (残りは330万円)
1頭当たりの利益 330万円 (残りは0円)
10倍の値段に設定しているということは、その中に「費用」や「利益」を大きく計上できることとなり、特に上記の費用の勘案(あくまでも推測の例にすぎませんが)より、利益(中間マージン)の取得をその和牛募集のところどころで行なっていたのではないかと勘ぐりたくなります。
実際の財務内容を精査しているので最新情報や真の姿はわかりませんが、このような仮説も有り得ます。
1、普通1頭50〜60万円でいいメス子牛が買えるのに何故300〜500万円での募集なんですか?
2、実際価格の6〜10倍の値段で募集しているから、実質オーナー牛は92,023頭の6倍以上いないとつじつまが合いません。よって自社所有牛はマイナス何十万頭になる計算になります。
3、牛の肥育期間は10ヶ月前後の子牛を買って20〜24ヶ月かかります。第26期の牛の売り上げをみると、648億9千万円ほどで1頭100万円平均(あの成績ではならないけど)で売ったとして,64890頭売ったことになります。18年3月末頭数の53%売ったことになり、繁殖1貫経営のはずなのにこれでは繁殖牛はいないことになります。1貫経営なら種付けして10ヶ月で生まれ、その後約30ヶ月飼育しなければ出荷出来ません。
4、地震に強いはうそ、もし、関東大震災がきたら枝肉相場は下落し、大損します。オーナーの皆さんがすぐお金を必要としてもおおじられない。牛がいても金にならない。
(2007 okwave)
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