過払い金返還：非弁提携容疑で近藤利信弁護士を書類送検〜弁護士事務所にも今後倒産・破産の波が押し寄せるのか

●「暴力団組長らに過払い金を抱える顧客の紹介を受けた」とうことで、その弁護士が書類送検（逮捕をせずに証拠物などを検察に送ること）ということとなりました。
　実質的には「逮捕」して送検するのが普通なのかもしれませんが、「逃亡の恐れが無い」などの理由により「書類送検」となったというらしいです。

　そもそもこの事件は弁護士事務所の赤字が引き起こしたものなので、こういった事件は今後も起こるかもしれません。弁護士事務所（法律事務所）の倒産事件は大大に聞いたことがなく、類似したものでは司法書士法人ミレニアム司法書士事務所（愛知県）の破産が話題となったくらいですが、今後弁護士事務所の倒産（破産など）事件も起こるのかもしれません。どうみても厳しい世の中になっています。





過払い金返還：非弁提携容疑で近藤利信弁護士を書類送検〜弁護士事務所にも今後倒産・破産の波が押し寄せるのか

　過払い金返還を巡る暴力団組長らの弁護士法違反事件で、警視庁組織犯罪対策４課は２０日、東京弁護士会所属の近藤利信弁護士（６９）を同法違反（非弁提携）容疑で書類送検した。送検容疑は、０９年４〜１０月、弁護士資格のない指定暴力団住吉会系組長、斉藤順平容疑者（５２）らから過払い金を抱える顧客の紹介を受けたとしている。

　組対４課によると、近藤弁護士は「違法と分かっていたが、事務所が赤字だったので引き受けた」と容疑を認めているという。組対４課は近藤弁護士が病気であることを考慮し、任意捜査を続けていた。

　組対４課は、広告会社「エレメントホールディングス」（東京都港区）の代表の男が弁護士に顧客を紹介するスキームを考案したとみて、行方を追っている。

毎日新聞　2011年9月20日　20時25分

過払い金返還：逮捕の組長ら、弁護士に顧客３００人紹介
過払い金返還：弁護士法違反容疑で組長らを逮捕
消費者金融：ＳＦコーポレーション破産　負債１８９７億円
ＳＦコーポレーション：破産　消費者金融、負債１８９７億円
武富士：損賠訴訟　武富士側、争う姿勢　県内債権者６８人と−−口頭弁論　／静岡
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110921k0000m040086000c.html



暴力団組長から多重債務者斡旋　弁護士を書類送検　警視庁
2011.9.20 21:32
　過払い金返還を求める多重債務者を無資格で弁護士に斡旋していたとして暴力団組長らが逮捕された事件で、警視庁組織犯罪対策４課は２０日、弁護士法違反の疑いで、斡旋を受けていた東京弁護士会所属の近藤利信弁護士（６９）を書類送検した。近藤弁護士は同課の任意の事情聴取に対し、「違法とは分かっていたが、事務所が赤字だった」などと、あっせんを受けたことを認めていた。

　送検容疑は平成２１年４月中旬〜１０月下旬ごろ、埼玉県戸田市上戸田、指定暴力団住吉会系組長、斉藤順平容疑者（５２）や東京都世田谷区桜、広告会社幹部、仲野大吾容疑者（３１）＝同法違反容疑で逮捕＝らに弁護士資格がないことを認識したうえで、多重債務者数十人の紹介を受けたとしている。

　同課によると、近藤弁護士は、斉藤容疑者らから３百人以上の多重債務者の斡旋を受けていたとみられ、約４５００万円の報酬を得ていたという。弁護士の事務所には広告会社側の従業員が派遣され、相談などを請け負っていた。

関連ニュース
暴力団の片棒担いだ弁護士「事務所が赤字で…」　多重債務者救済ないがしろ
多重債務者を無資格斡旋　住吉会系組長を逮捕　警視庁
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110920/crm11092021330020-n1.htm


組長らから債務者あっせん　弁護士書類送検
< 2011年9月21日 4:13 >
　弁護士資格のない住吉会系暴力団組長らから、過払い金の返還を求める債務者のあっせんを受けたとして、東京弁護士会所属の近藤利信弁護士が２０日、弁護士法違反の疑いで書類送検された。

　警視庁によると、近藤弁護士は、債務者３４０人分の報酬として、約４５００万円を得ていたとみられている。警視庁の調べに対し、近藤弁護士は「事務所が赤字で引き受けた」と話し、容疑を認めているという。
http://news24.jp/articles/2011/09/21/07191049.html