2011年09月26日

元大阪地検特捜部副部長に「はっきり伝えた」郵便不正事件の証拠改ざん犯人隠避公判、大阪地裁〜関係検事の証言だけが唯一の証拠

●大阪地検特捜部による証拠改ざんの公判になります。
 元々この事件は、検察の捜査がずさんであったために、ヘマを出したのですが、その「ヘマ」というものも、本来間違いを認めて適正な処理をするのが検察の役目にもかかわらず、それを隠して、しかもその偽造された証拠を公判に持ち込んでしまっているのだから、やはり悪質な事件です。

 こういった事件の評論家や弁護士の間では、「証言がメインの証拠」となれば、有罪認定も危ういものとなるということなのですが、現実問題として、この事件の本当の真相を見ることは不可能でも、現在の裁判制度に照らし合わせて見れば、「証言」も重要な証拠となりうるので、宣誓して証言を述べた以上、有力な証拠となり、有罪認定が充分に可能なものと見ています。
 しかし、それが信ぴょう性のあるもの(証拠採用をするのか)なのかどうかは、裁判所の自由な判断によるものなので、なんともいえるものではありません。






元大阪地検特捜部副部長に「はっきり伝えた」郵便不正事件の証拠改ざん犯人隠避公判、大阪地裁〜関係検事の証言だけが唯一の証拠



元副部長に「はっきり伝えた」 犯人隠避公判 大阪地裁
 大阪地検特捜部の証拠品改ざん事件をもみ消したとして犯人隠避罪に問われた元部長・大坪弘道(58)、元副部長・佐賀元明(50)両被告の第3回公判が26日、大阪地裁であった。前田恒彦元検事(44)(証拠隠滅罪で実刑確定)の改ざんについて、同僚とともに佐賀被告に報告したとされる塚部貴子検事(42)(現・福岡地検)が検察側証人として出廷し、「同僚は『(前田元検事が)書き換えた』とはっきり伝えた。『誤った』という表現はしていない」と証言。佐賀被告が明確に改ざんと受け止めたはずだ、との認識を示した。

 公判では、両被告が改ざんを認識していたかどうかが最大の争点。両被告側はこの認識を否定している。

 塚部検事は2009年4月に東京地検から大阪地検特捜部に異動し、郵便不正事件で無罪が確定した厚生労働省元局長の公判にも立ち会った。検察側によると、元局長の公判開始後、同僚だった国井弘樹検事(36)(現・法務総合研究所教官)から前田元検事が証拠品のフロッピーディスク(FD)を改ざんしたと聞き、昨年1月30日、国井検事らと一緒に佐賀被告に報告したとされる。

 報告時の様子について、塚部検事は「(元局長は)無罪ではなく無実。前田さんがこんなことをしたのだから。もみ消すつもりですか」と迫ると、佐賀被告は「推測だけで物を言うな。辞めてしまえ」と応じ、どなり合いになったと明かした。

 また、改ざん後に元厚労省係長(有印公文書偽造・同行使罪などで公判中)側に戻されていたFDについて、佐賀被告が塚部検事に、「もう一度、任意提出を受けられないか。(元係長に)ガサ(家宅捜索)入れたらどうかな」と話していたとし、「上に報告せず、こっそりFDを入手し、元の内容に書き換えようとしていると感じた」と述べた。

(2011年9月26日  読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20110926-OYO1T00697.htm?from=main3
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posted by 管理人B at 15:35| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 検察事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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