民事再生手続きが頓挫(とんざ)した時に「破産」へと移行した時の状況をおつたえします。
必ずしも「破産」になるとは限りませんが、今までの状況や過去の類似した事件とを照らし合わせると「破産」に移行する可能性が充分にございますので、「破産」になった時の安愚楽牧場の状態などのイメージをしておくことが十分に必要になります。
特に預託農場や和牛オーナー債権者も安愚楽牧場の今後がイメージや予想を立てるということが、今後の被害対策や自分自身の生活の再建の手助けとなるので、「安愚楽牧場の今後」についてイメージをしていただけたらと思います。
その日付はあくまでも2月14日になので、実際に投票する日はそれよりあとになります。先日もおつたえしたようにこの再生計画案の提出は延長することができます。そうなると5月14日という事になり、実際の投票は夏になってしまうとう事も大方予想されます。
すると、破産管財人は安愚楽牧場の真の財務内容を精査作成していくことになるので、民事再生では見えなかったことが見えてくるようになります。そしてその発表である第1回の安愚楽牧場の債権者集会(破産)で明らかにされます。しかしその期日は大型の倒産処理でもあるため、「破産債権届け」なども発生するため、破産となってから約1年近くの期日が必要になるのかとおもいますので、来年の2012年中には「破産者株式会社安愚楽牧場第1回債権者集会」の実現は難しい模様です。するとその期日はいつになるかといいますと2013年6月位が大方予想されます。
ラベル:安愚楽牧場 被災地応援コース 再生計画案 登竜門 賠償請求 安愚楽牧場被害 安愚楽牧場被害対策 安愚楽牧場被害対策弁護団 破産会社 債権者集会 民事再生 刑事事件 情報を収集している債権者 配当率
【関連する記事】
- 国産牛と和牛の違いってナニ?〜宮崎口蹄疫・福島第一原発事故・安愚楽牧場事件が和牛..
- 安愚楽牧場和牛商法刑事事件;愛知の被害者も検察審査会へ不服申し立て〜現係属の特定..
- 安愚楽牧場事件で元社長ら控訴 〜控訴期限近くで被告人自身の名前で控訴の申し立ては..
- 安愚楽牧場の旧経営陣などに賠償求め集団提訴へ 兵庫の64人~同じ内容の提訴に果た..
- 安愚楽牧場元社長らに懲役2年10ヶ月などの実刑判決(東京地裁) 和牛商法「自己中..
- 「安愚楽牧場」報告放置で提訴、弁護団が文書開示請求 〜「国家賠償請求」は、出資金..
- 安愚楽牧場の元社長に懲役3年求刑 和牛商法事件~反省の色から、3年の刑は難しくて..
- 安愚楽牧場の関連会社を提訴へ 全国初、近畿の被害者ら〜ブロガーの山本一郎氏の「切..
- 安愚楽牧場旧経営陣、詐欺罪では不起訴 東京地検〜検察がやる気がない理由は・・・
- 安愚楽牧場元社長ら、初公判で起訴内容認める〜被告人も捜査機関にとっても「特定商品..
- 概要)安愚楽牧場 特定商品等の預託等取引契約に関する法律違反被告事件第一回公判(..
- 安愚楽牧場特定商品預託法違反被告事件、2013年9月24日に初公判 東京地裁10..
- 安愚楽被害県弁護団 詐欺罪で起訴求め東京地検に意見書〜ちなみに 特定商品預託法違..
- 安愚楽牧場事件 「詐欺罪」で起訴を 被害弁護団が意見書〜とにかく可能性のあるもの..
- 「納得いかない」安愚楽牧場事件、詐欺立件見送りで出資者〜倒産直前の「配当8%のな..
- 安愚楽牧場事件 元社長らの詐欺容疑での立件見送りへ〜仮に「詐欺罪」で問う事ができ..
- 安愚楽牧場元社長ら24日初公判 東京地裁〜結局「詐欺罪」ではなく、「特定商品預託..
- 安愚楽牧場元社長ら3人を告訴 関東近県の1都10県出資者28人、詐欺容疑で〜破産..
- 安愚楽牧場:県内被害者3人、詐欺容疑で告訴 /埼玉〜告訴は弁護士を通じて最寄りの..
- 安愚楽牧場債権者への返還、出資額の5% 破産管財人が説明〜「あぐら被害者の会」と..
こんばんは、コメントありがとうございます。
弁護団の委任関しては、内容を理解して加入されるべきだと思いますので、理解しない(もしくは理解できる機会がないまま)まま委任をしてしまうと、やはり後々になり「こんなはずじゃなかった」ということでトラブルとなりやすいので、加入するのであれば「理解」(及び納得)された上での加入すべきです。
そして「理解」された事を前提で話を進めたいと思います。
もし悲嘆 様が「もう全財産をつぎ込んでしまい少しのお金でも出したくない」というのであれば、委任はおすすめしません。
なぜなら、委任をしない方が委任をするより結果的に手元にお金が多くもどってくるという可能性も充分にあるからです。
弁護団に委任するというのは最終的には、関係者(法人としての安愚楽牧場以外の関係者、例えば、経営陣など)に対して「損害賠償請求訴訟」を起こす段階に持ち込める事によって、初めて委任者に実質な効果があるので、それが果たして実現できるかどうかわからない現在では、おすすめできません。
さらに先に述べたように、委任した方が足がでてしまったという事も充分有り得ますのでおすすめはいたしません。
もう一つは悲嘆様が手持ち資金に困っている訳ではない場合は、委任されることをおすすめします。
実際にこの問題を解決するには被害者が結集しなければ声をあげることができないので、一人でも多く集まる事が問題解決への一歩となるのです。そして、大人数が集まれば集まるほど、できないことができるようになるのです。
ただ先にも述べたように、委任しないほうが金銭できな面では結果的によかったということも充分にありえます。
つまりまとめますと
弁護団に委任するには理解した上で、
もうこれ以上の出費はできないということであれば、委任しない。
先の生活に困るわけではないのであれば委任する。
この2つの状況と悲嘆様の状況を照らし合わせてご判断いただければよいのではないのかと思います。
尚現在弁護団に委任することがどこまでやってくれるのかということは、恐らく、債権届けの代行と、今後訴訟を起こすことの委任する権利の2つではないかと思います。
訴訟を起こす場合(2年とか3年近く先になるのではと思います)は新たに着手金が必要になりますし、民事再生(もしくは破産)手続きにおいて弁済が行われた場合は約1割位の「成功報酬」を支払うのが普通となっています。
こんばんは預託農家様ということで今大変ご不安なことと、ご察しします。
安愚楽牧場の方では代理人(栃木柳沢法律事務所)の裁量(アドバイス)で、預託料(共益債権)の支払いは、民事再生とは別個に一般債権に優先して支払いはしっかりとやるものと思いますが、預託料の滞納が長くづづけば、強制執行などの申し立てで現在の安愚楽の資産から分捕る方法がとれるものと思います。また、現在預かっておられる安愚楽からの牛は預託契約がどうなっているのかわかりませんが、担保であれば担保権を行使できますし、担保でなくても、預託料の滞納(金額にもよりますが)それを牛質にすることもできます。
その時は、安愚楽もそういう危機が迫ってきたら事前に協議するでしょう。裁判所からも牛に関する共益債権に絡んでいるため現在の資産状況も報告を求めている決定があったようです。
また安愚楽の方としても分取られると民事再生に影響がでるということであれば、裁判所に「分捕り禁止」などを要求することと思います。その時の状況で滞納額と牛の資産などを見比べて、裁判所の判断によるでしょう。
ただそこまで来てしまうと、仮に牛をぶんどっても資産とはいえ、餌を与え続けなければならないし、逆に損をしてしまうという可能性もあるのかと思います。
牛を「お先真っ暗」様が買い取るとかそのような意志をしめすということであれば、安愚楽牧場はいち早く牛を処分したいと思いますので賛成を示す可能性もあります。
話によると「預託システム」のようになっているから、自分で購入しないで、農家さんもやれるという話も聞きます。
生き物だけにその判断が難しいところだと思います。
なぜ安愚楽牧場がこの様な事態になってしまったのか。
畜産業界では20年前から牛肉自由化と円高の影響をうけてそれまで肉牛の主流だったホルスタイン(搾乳用牛)の雄牛の価格が暴落し、とても補助金なしでは経営が成り立たなくなっていきました。
そこで外国の肉との差別化を図るべく和牛に注目が集まるようになりました。しかし和牛は高価で数も少なく、これをいかに多頭飼育できるかが当面の課題でした。そんな厳しい環境で銀行が融資をするはずもなく、そこに目を付けたのがオーナー制度だったのではないでしょうか。バブルが崩壊し都会で疲弊した日本人にふるさととの懸け橋的なイメージで会員を集めたこのシステムは低金利時代も後押しして瞬く間に拡大し安愚楽さん自身驚くほどの資金が集まり、その資金をもとにホテル、レストラン、食品加工などの事業にも手を伸ばし牛の施設も新規増設し拡大の一途を突き進んだのでしょう。安愚楽が拡大したもう一つの要因が乳価下落による農家の離農です。空になった既存の施設に牛を預けることで初期投資が全くいらずに増頭できるのです。
当然、安愚楽をまねて悪徳業者があらわれるのも必然でした。
しかし、悪徳なことをしなければならないほど和牛の業界はきびしい状況でした。施設、土地があっても決して楽な商売ではありません。安愚楽が今日まで生き延びられたのが常に不思議でなりませんでした。出資法、BSE、口蹄疫、と苦難はありましたがそれを乗り切りっていた様に思われますがそうではないと思います。当初から自転車操業の繰り返しでオーナーを増やし規模を拡大することでしか継続できない状況があったのでしょう。安愚楽にとってはオーナーに対する配当を滞らせることが致命傷とわかっていたからです。数年前から取引業者への支払いサイトがどんどん伸びるたびに畜産業界では危機説がうわさされていました。
そして今回の倒産で明るみになった4200億というオーナー債権額には近くにいた私も度肝を抜かれました。15万頭の牛の内、オーナーの牛である繁殖親牛は肉牛に2年半かかる計算から1/3でしょう。割り返すと単純に1頭840万の計算です。50万で買える牛の資金にこの金額!
こんな資金を手に入れて潰れることがあるの?どこにお金が消えたの?ふところ?政治資金?宗教団体?同○?や○ざ?七不思議です。
安愚楽が初めから詐欺目的であったとは思いませんが・・・・
しかし、ここまで拡大した安愚楽が倒産したことによって業界内ではほくそ笑む人が多いのも事実です。牧草、稲わら、敷きわら価格の暴落に頭数減による肉牛価格の回復など、でも安愚楽と関連する関係の被害者も甚大です。
今後どの様な展開が待っているかわかりませんが仲間と連携してもうすこし頑張ってみようとおもいます。
すみません長々と、思い返してるうちについ・・
オーナーの方々に比べたらまだ牛がいるだけましなのかもしれませんね。
こんにちは、詳細なコメント情報のご提供までいただき有難うございます。
なぜか大事なコメントに気が付かず、今になっての発見ですみません。
今までマスコミ等で報道されていた話では少なくとも5年前にはこのような自転車操業がおこなわ
れていたという推測なのですが、お伝えいただいた内容だと、もっと前からということとなりこの事業が「負債の安定成長」なのか、実に不可解さを物語っている感じがします。
私も当初安愚楽牧場は「詐欺」目的での活動ではないと思っています。しかし、その資金調達(いわゆる「直接金融」)は、誰かその方面の証券関連の人から伝授されたり後押しされてこの手法を編み出したものと見ています。
実際企業(起業)は上手くいかない事の方が多いので、安愚楽牧場も預託オーナー制度のようなものを行わなければとっくの昔に頓挫していたのであろうと思います。
でも多額の資金が調達できれば、実現しそうもない事業やハナッカラ嘘っぱちの事業も或ところまでは実現可能ですし、それらが上手く行っていれば経営者も「幻想」を抱いてしまうのかと思います。
それを続行してしまえば「被害」の拡大につながるのは当然です。でもその「暴走」を止める人がいないのが現状なのです。行政でもやっと消費者庁が後付で動いたとうことがせめてもの救いなのかもしれません。
だから、安愚楽牧場のオーナー制度というのは、当初は牛と出資金の結びつきがしっかりとした投資商品だったのかもしれませんが、その後は、牛でも馬でもどうてもいい、単なる資金調達の手段になっていたのだと感じています。
そして、その資金の用途が、本来牛に限っていたのが、関係ない設備投資や従業員の給与そして、ホテルや不動産へと流れていったという勘ぐりをしています。
最近の投資であれば、金融商品取引法などの網でなんとか引っかかる事が出来たのかもしれませんが、20年以上前からあるものが表上の投資事故もなく来ているのですから、盲点といえるのかもしれません。
自分もニュースやtwitterや特にお世話になっている「小豆色ブログさん」http://move2600.blog96.fc2.com/ のところへも時々お邪魔して」学びながら、いろいろ情報収集活動をしていきたいと思います。
同じ境遇のお仲間さんと連携して少しでも被害回復をお祈りいたします。今後ともよろしくお願いいたします。