2011年10月09日

豆腐製造の稲食が破産手続き開始 計画停電で打撃〜東電への補償をもとめるのか?

●豆腐製造の稲食(栃木県下野市下古山)が10月6日に宇都宮地裁から破産手続き開始決定を受けたとのことです。2月時点(震災前)の負債総額が6億円でその後の震災による東京電力の計画停電で「工程が狂わされた」ということで、売上が一層落ちてしまったという経緯のようです。

 計画停電が行われていたときは、よくヨーグルトや納豆の製造が電気を一定の時間作動した状態で行わなければならないらしく、そのため製品完成までたどり着けないため生産が著しく劣るので少数しか出来上がらず、、店頭からも出てはすぐになくなってしまったりとなっていたため、1人2個迄とか限定販売されていたのが印象的でした。

 ただ、震災前から「債務超過」に陥っていたとうことですから、東電の計画停電が大きく打撃を受けたというにはかなり厳しいものがあるかもしれません。
 従業員の構成からみても13億円の売上を出していたところが現在の従業員が35名となると長期的に売上の低迷からのリストラの結果がこうなっていると推測されます。

 悪い言い方をすると、震災の影響で倒産するところは当然多くなります。でも、震災前から経営状態がよくなったりすることろは、震災後「東電の影響」と主張して倒産の原因をなすりつけるところも少なくないかと思います。同様に今問題となっている安愚楽牧場(安愚楽牧場被害)が同じような主張をしています。被害の経緯から牛に対しての補償はあるのかもしれませんが、経営そのものが傾いていたところそのものへの補償の説得力は乏しいと考えられます。

 





豆腐製造の稲食が破産手続き開始 計画停電で打撃〜東電への補償をもとめるのか?
(10月7日)


 
 豆腐製造で国内初の製造ラインコンピューター制御システムを構築するなど、業界をリードしてきた「稲食」(下野市下古山、稲葉光晴社長、従業員35人)が6日、宇都宮地裁から破産手続き開始の決定を受けたことが、東京商工リサーチ宇都宮支店、帝国データバンク宇都宮支店の調べで分かった。

 東京商工リサーチによると、2月末の負債総額は約6億円。東日本大震災に伴う計画停電で生産制限を余儀なくされ欠品が続出。相次ぐ取引中止が、近年続いていた収益の悪化への追い打ちとなり、事業継続を断念した。

 両支社によると、稲食は1952年創業の老舗メーカー。関東一円と新潟県の一部のコンビニ、スーパーなど600社近い得意先を持ち、ピーク時の1997年の年商は13億6200万円に達した。制御システムのほか豆腐製造に関する特許も多く取得していた。

 しかし同業者との競合や価格下落、食生活の変化による需要の縮小、原材料高などで売り上げが低迷。最近は年商規模に匹敵する金融債務を抱え、債務超過状態に陥っていた。

 経費削減などにより業績改善の兆しもあったが、得意先の受注再開は難航していた。
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/economics/news/20111006/629485
(2011/10/7/下野新聞)

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posted by 管理人B at 14:25| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 倒産(一般ニュース) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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