2011年10月12日

群馬県民が泣いてくれたらそれでいい。群馬県林業公社、民事再生計画案決議全会一致で可決、10月11日前橋市で債権者集会。

今年2011年4月に民事再生法の適用申請をした「群馬県林業公社」(前橋市)においての債権者集会が昨日10月11日前橋地方裁判所(群馬県前橋市〜群馬県の県庁所在地は高崎ではなく前橋です。)で行われました。
 その債権総額がなんと約167億円となっています。
群馬県林業公社 という名前ですから、群馬県お墨付きで監視のもとに行なっている会社ということになります。

 民事再生法における再生法の計画案の採決は次のとおりです。

 「債権者数の過半数の賛成かつ、債権総額の過半数」

つまり 総債権者数票18票(18団体)の内訳は、

   群馬県1票
   日本政策金融公庫(東京)1票
   吾妻森林組合   1票
   森林組合A     1票
   森林組合B     1票
    :
   森林組合o(15組合目) 1票

 ということで、群馬県が反対しても1/15の効力しかないから他の賛成で過半数達したら、再生計画案立っていのための、「債権者数の過半数」はクリア!


 しかし、次のステージである債権額(債権総額は167億円)での按分だと・・

   群馬県          108億票(108億円)
   日本政策金融公庫(東京)  48億票 (48億円)
   諸森林組合の合計      11億票  (11億円)


 となり群馬県の108億票は全体の64%に当たり、当然、群馬県が反対すれば、この計画案は否決されるということになります。


 ということは、この計画案が、「群馬県(本当は「群馬県民が」)と日本政策金融公庫(東京)が、全て責任をとりますから・・・」という内容であるということが当然推測されます。

  だからこの記事からは、群馬県自身が「全額泣きましょう」と言わない限り、この計画案は成立しないということです。
しかも、投票後なのかわかりませんが、日本政策金融公庫(東京)に群馬県が、「今回のあんた(日本政策金融公庫)の債権もおれ(群馬県)が出すよ」というような話をしているみたいですので多くの疑問点を感じます。


  
 安愚楽牧場でもよく「民事再生法」の経緯を取り上げていますが、これは「民事再生法」の域です。したがって再生債務者(群馬県林業公社)の責任や真の「財務諸表」?もわからないまま、最後まで通過していきます。
これがもし、破産となれば、「破産管財人」が立ち、透明度のある管財業務となり、真の財務諸表もみることができ、おかしなお金の流れがあれば、そこから返還訴訟や債権者破産(破産管財人が公社へ返金すべき人が返せなかった時に行う要求)ということになり、群馬県民にも示しがつきます。


 公社が弁済できる額は10億円となっていますから、本当の弁済率は10億円÷167億円(総債権額)=5.598%  で本日別記事でおつたえしたU・F・O(ユーエフオー)の5%とほぼ匹敵します。

 もう破産するのが普通です。

群馬県民が本当になっとくしているのか疑問です。

 
群馬県民が泣いてくれたらそれでいい。群馬県林業公社、民事再生計画案決議全会一致で可決、10月11日前橋市で債権者集会。



【群馬】

再生計画案を可決 県林業公社 前橋で債権者集会
    
2011年10月12日

 
 四月に民事再生法の適用を申請した県林業公社(前橋市)の債権者集会が十一日、前橋地裁で開かれ、債権総額約百六十七億円の再生計画案が全会一致で可決され、同地裁に認可された。
 集会には、県、日本政策金融公庫(東京)、吾妻森林組合(中之条町)が出席。他に県内の十五森林組合が郵送で決議に加わり、計十八団体によって可決された。
 債権総額のうち、公社が弁済できるのは約十億円のみ。安価な輸入木材の影響を受けて木材の価格が下落し、公社が県や同公庫などからの借入金で主に民間の森林を造林する「分収林事業」で巨額の含み損を抱えた。
 弁済後、県の公社に対する債権額は約百八億円となり、県は全額を債権放棄。同公庫の公社に対する債権額は約四十八億円となり、全額を県が肩代わりするため、県民の負担は計約百五十七億円に達する。各森林組合の債権は全額弁済される。
 公社は二〇一四年三月末をめどに解散する予定。 (菅原洋)
 


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20111012/CK2011101202000073.html
(2011/10/12/東京新聞)
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