2011年10月13日

民事再生もしながらJASDAQ上場維持の不動産会社プロバストが、再生手続き終結で本格始動

今年(2011年)2月に民事再生手続きを終結させた、「上場企業」」プロバストが、本格的な攻めのマンション開発を行うとのことです。
 普通、民事再生法の適用申請(つまり法的倒産)をすると、上場企業は、1箇月後に上場を廃止するのが
慣例となっています。破産の場合はもっと早く1週間となります。

 そうなると、現在の株価が急激に降下し始め、最後は1円と2円もしくは3円などの値段でのマネーゲームが行われ「THE END」という事になります。

 情報収集をせずに、倒産前から所持していた人にとっては、「気がついたときは既に遅し」ということで、紙くずになった株券を眺める(もしくは株券が送られてくる)ことで怒りのやり場がなく自分自身に責めることで終わるということがしばしば垣間見られます。

 あの日本航空でさえ、会社更生法の適用の申請をしたときは、上場廃止となり、多くの株主が布団をかぶって泣いていました。

 そんな中、不動産会社のプロバストは、民事再生はするものの、上場も維持(JASDAQ)しながら、再生をして復活ということを達成いたしました。株式を上場したまま「民事再生」というのがここでの画期的なことになります。

 しかし、よく考えてみると、このプロバストの条件で非上場企業であるとしたら、法的手続きではなく、民事再生ADRという、アイフルなどが現在使っている方法で、借金をちょっとまってくれと債権者全員にまってくれという方法もとっていたかもしれません。

 つまり、資金調達の宛ては充分にあるのだけど、費用の弁済が非常に多く到来してしまった現在では払えませんという時に「上場企業」であったために民事再生法の適用を申請しなければ混乱するなどとかんがえられるような場合を想定しているというような考え方になります。

  よく考えてみれば、上場企業というのは適時開示しているのだから、民事再生法というのも倒産においても「強制力のある裁判所」が関わっているというだけのこと以外は違いはないのだから、上場したままで、続けてみましょうという考え方が、このプロバストに適用されたということになります。


 ここで取り上げた事で、最近の変わった制度というのは、他には本来旧経営陣が退陣しなければならなかったのに債務者が主導権を握れる「DIP型会社更生手続き」や刑事事件で特定の罪(裁判・検察・警察の職務遂行におけるもの)以外に検察官が不起訴したのに、検察審査会の起訴相当2回により、「強制起訴」となるものなどがあります。隙間からの改造で社会制度の不備も改善されているのがみられるのかと感じます。



民事再生もしながらJASDAQ上場維持の不動産会社プロバストが、再生手続き終結で本格始動


プロパスト:マンション開発、今期4倍の12件に−「再生完了」で本格化


  10月13日(ブルームバーグ):株式を上場したまま初めて民事再生法に基づいて経営再建を果たしたプロパストは、主力のマンション開発事業を本格的に再開する方針だ。今期(2012年5月)中に取り掛かる開発件数を2けたに拡大する計画に合わせ、社員も補充する。
プロパストの津江真行社長は11日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、「新たなスタートに立った」と事業拡大に意欲を見せ、用地取得から建設、販売まで手掛けるマンション開発について、今期は前期の4倍に当たる12件に増やしたい考えを表明した。これに伴い現在40人弱の社員は今期中に「10人以上増えそうだ」と述べた。
同社はリーマンショック後のマンション発売の落ち込みで資金繰りが悪化。10年5月に日本企業で初めて上場のまま民事再生手続きを申請し、市場や業界関係者から注目を集めた。その後、債権者である銀行による債権放棄や債務の株式化、合理化などで再建を進め、2月に東京地裁から民事再生手続きの終結決定を受けた。
津江社長によると、利便性の高い都心で1プロジェクト当たりの売り上げ10億円規模、総戸数30−50程度の中小型マンションの開発を検討している。10年12月に約2年半ぶりに開発用地を取得したという。同社の今期純利益は前期比98%減の5億4700万円の見通しだが、同社長は「来期は増益を目指したい」と語った。
住宅市場は大震災後の景気回復の兆しの中で状況が改善しつつある。8月の新設住宅着工戸数は5カ月連続、首都圏の新築マンションの発売戸数は2カ月連続で増加した。不動産経済研究所では11年下期(7−12月)の首都圏のマンション発売について前年同期比10%増の2万6800戸と予想している。
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 桑子かつ代 Katsuyo Kuwako
kkuwako@bloomberg.net
記事に関するエディターへの問い合わせ先:東京  大久保義人 Yoshito Okubo yokubo1@bloomberg.net東京 Chian-Wei Teo cwteo@bloomberg.net
更新日時: 2011/10/13 10:57 JST
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aPSJOkQ2xVn0
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