2011年10月26日

U・F・O(民事再生手続き中)巨額詐欺事件、数十億円が使途不明〜管財人、弁済原資再生計画案提出を前に破産を大阪地裁と協議。

 U・F・Oに関してのマスコミの記事の書き方がだんだん過激になってきたような感じがします。「巨額詐欺事件」という言葉はなかなか使われません。検察の「特捜部」が捜査に絡んでいるので、「確実な事件」という見方をしているのかもしれません。尤も特捜部でも「大阪地検」ということで最近は信用が落ちていますが、それでも「検察」というところは警察に比べて確実な事件を扱うことと思われますので、書き方もこのようになっているのかと思われます。
 
 ここで注目するのは、民事再生での管財人が破産手続きも視野に入れる必要があるかどうかを大阪地裁と検討ということなのですが、あくまでも「民事再生」などの法的な倒産処理は「債務者」が身銭?を払って裁判所に救済をすることなので、管財人には(そのほうが秩序がいいとしても)自分自身で破産にするかどうか決められる筋合いは法的倒産の主旨からあるのかという事が疑問に思えます。

 その理屈は、とりあえず置いておくとして、UFOの行為により融資した銀行は大変な打撃を受けています。それは間接的にいうの預金者のお金が原資になっているので、銀行が傾けば「公的資金注入」という事になりますので、こういう事件が間接的に国民へのツケが回ってくる。そいうことになります。



U・F・O(民事再生手続き中)巨額詐欺事件、数十億円が使途不明〜管財人、弁済原資再生計画案提出を前に破産を大阪地裁と協議。



U.F.O.詐欺事件 数十億円が使途不明
 衣料品製造会社「U.F.O.」(民事再生手続き中)の巨額詐欺事件に絡み、U社の資金のうち数十億円が使途不明になっていることが、U社管財人の調査でわかった。大阪地検特捜部に詐欺容疑で再逮捕された社長の谷絹子被告(61)(民事再生法違反で起訴)は、銀行からの融資や信用状(LC)を使った取引で資金調達していたが、名目とは異なった使途だった可能性があり、特捜部が資金の流れを調べる。

 一方、谷被告は、特捜部の調べに対し、LCを使った詐欺事件について否認しているという。

 管財人の話などによると、U社が民事再生法の適用を申請した昨年3月時点の負債は、金融機関から借り入れるなどした約360億円。このうち200億円以上は、LCを使った詐欺事件の被害者とされるりそな、みずほ両銀行など大手4行からの融資の焦げ付き分だったという。

 U社は2002年の設立以降、谷被告個人と中国・上海の現地法人に対し、仮払金として約237億円を支出。銀行からの融資などが原資とみられ、大半は新工場の建設費や、現地法人の損失補てんなどに充てられていたが、数十億円の使途が不明のままという。

 現在、税金の過払い分や中国資産の売却などで回収できる見込みがあるのは最大で20億円で、管財人は債権者への返済のために使途の割り出しを急いでいる。

 U社の大阪地裁への再生計画案の提出期限は今月末だが、破産手続きも視野に入れる必要がある状態になっており、管財人は近く、大阪地裁と再生計画を継続するか、同手続きに移るかを協議する。

(2011年10月24日  読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20111024-OYO1T00719.htm?from=main2
この記事へのコメント
いつも先を見据える情報ありがとうございます。

今日のスピッツ見ました。
黒丸×夏原武 先生のクロサギは、アパレル会社の民事再生詐欺になっていました。
 UFOそのものですね。
ひまわり銀行は、みずほ銀行ですね。
Posted by agu- at 2011年12月20日 00:53
agu-  様

いつもご愛顧いただきありがとうございます。私も読みましたがなるほどと思いました。この事件が取り上げられるとは思いませんでした。被害者が安愚楽牧場ほど多くないので、分からない人も多いかもしれませんが、それでも扱われると反響は大きいですね。

 
Posted by 管理人C at 2011年12月20日 13:27
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