2011年11月08日

安愚楽牧場(管理型民事再生手続中)、再生管財人の悩みは牛の餌代が月額20億。〜「畜産版リーマンショック」も最新情報では起こる可能性。「事業譲渡」が切実な願い。

昨日(2011年11月07日(月))の19時30分〜NHKで放映されたというクローズアップ現代で「「安愚楽牧場」の件がテーマだったとのことで、それを見た人の話によると。日本の黒毛和牛の5頭に1頭は安愚楽牧場の牛ということなので20%の市場を安愚楽牧場が占めているという計算となり、
 アグリカルチャー【agriculture】(畜産)ということばより、アグラカルチャー【agraculture】(安愚楽牧場での畜産)という言葉が作られてもおかしくない位の、市場占有率ということがよくわかります。


 通常倒産すると、法的手続き(民事再生法・会社更生法・破産・特別清算など)による救済を求めることがおおいのですが、その際に事業を閉鎖するということであれば、できるだけ多く債権者に配当ができるように、現在の財産をお金に替えることに力が入ります。
 しかし、悲しいかな、元々売れないから、こういった倒産に至った訳なので、それらを「早期」にお金に変えるには、買ってもらえるように、値段を大幅に下げなくてはならないのが当然の帰結となります。

 よくスーパーの催事場では、「倒産品フェア」というものが度々行われますが、その価格が実に「安い」ので、主婦などがよく飛びついていたり、中には、お客同士でつかみ合いの喧嘩になってしまったりというような有様を見かけることもたまにですがあります。

 自分でもこの値段であれば買いますが、通常の販売価格では「これ誰が買うの?」と思う事がしばしばあります。

 当ブログは「リプラス情報収集組合」という名前で運営しておりますが、名前の通り不動産会社の株式会社リプラスの倒産(破産)に関する情報収集を目的として行われ始めました。

 「不動産会社」の破産という事なので、株式会社リプラスが(オーナー・家主)として所有している「不動産」(マンションなど)が資産となります。破産ということだから、そこに立つ「破産管財人」が資産をお金に替えるという作業(換価)して、債権者に配当しました。

 破産手続きが始まったときは、「リプラスは配当するにはとても乏しい財産状況」という話でしたが、その後の経過により、優先債権は100%で、その残りは、約11%の配当(一般債権)をすることができました。
 これもリーマンショックによる不動産価格の下落や換金を急ぐための叩き売りもあったのかもしれませんが、「不動産」という資産価値のある商品でもあったため、このような一応の好結果を得ることができました。


 ところが、「安愚楽牧場」は「不動産」のような資産価値があるものどころか、「スーパーで売られている衣類」よりは、毎日財産を餌に替えて食い尽くす「生き物の牛」であるため、持っていればそれだけで維持費が毎日かかるので、やはり急でも売らなければならないという羽目になっています。

 しかし前述したとおり、市場に20%のシェアを占める安愚楽牧場の「牛」を急激に売ろうとするものなら、当然「供給過多」となり、価格が大幅に下落するおそれが大きくなります。
 もし、そうなると「畜産版リーマンショック」ごとき「安愚楽カルチャーショック」が発生し、その余派は、畜産業界全体を襲うことになります。
 当然ですが、その煽りを受けて「連鎖倒産」も出てくるに違いありません。
そのためにも、先日牛関連のシンポジウムが行われたように、牛の利害関係者(その業界の代表でかまいませんが)が一度集まって、この「安愚楽ショック」の可能性を議論しなければならないのかと思います。

 そうでないと、畜産業界に取り返しのつかないことが起こる可能性も充分にあります。
それをさけるためには少しずつでも「事業譲渡」これに特化してく必要があるかと思われます。
 できれば、「大型スポンサー」(特に流通大手のイオンやセブンアンドアイホールディングスなど)に、なんとか来てもらいたいものです。1%あるかないかの配当は笑うにも笑えません。うっかり全財産投げてしまった人を見ていられません。

 






安愚楽牧場(管理型民事再生手続中)、再生管財人の悩みは牛の餌代が月額20億。〜「畜産版リーマンショック」も最新情報では起こる可能性。「事業譲渡」が切実な願い。


和牛早く売るしかない安愚楽牧場、エサ代20億円が負担に

最終更新:2011年11月07日 10時15分
 安愚楽牧場が東京地裁から民事再生法に基づく管理命令を受け、民事再生手続きを行っていくこととなった。しかし、和牛約13万頭を維持するためのエサ代が月額約20億円必要となることが明らかにされ、管財人は「楽観視するわけにはいかない」としており、一刻も早く売却する必要に迫られている。

 同牧場が10月15日現在で抱える和牛の頭数は、合計13万3386頭、そのうちオーナー和牛は、10万9612頭だという。エサ代は1頭あたり月額1万5000円、預託料は1頭あたり月額4500円〜1万5000円程度。これは預託農家が飼料代を負担するかどうかによって変わってくるという。月総額で約20億円になるという。

 ただ「エサ代が削減できず、牛が売れない状況が続けば、かかる懸念なしとしないが、これを回避すべく最大限の努力を傾注する」としたが早期の売却以外にエサ代を削減する方法はないという。

 そうなれば、早期の現金化を目指すなら、売却を優先するあまりに二束三文の価格でも応じるということにもなりかねない。

 「不確定要素が多く、将来の見通しは困難」と管財人。民事再生手続きを維持できなければ、破産に移行することになる。
http://media.yucasee.jp/posts/index/9452
(2011/11/7/ゆかしメディア)




アグリカルチャー【agriculture】
農業。農学。
英和辞書の検索結果 - eプログレッシブ英和中辞典(JapanKnowledge)全1件
agriculture
[名][U] 1 農業,農耕,農法,農芸,農産,畜産. ⇒HORTICULTURE  the Department of Agriculture ((米))農務省.2 農学(agronomy). [ラテン ...
http://dic.search.yahoo.co.jp//search?ei=UTF-8&r_dtype=all&oq=&p=agriculture
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