・企業の価値が希少価値(特許を多く取得していたり、独自の技術力があるところ)、この企業のスポンサーとなれば、その出資分は容易に取り戻すことができるであること。
→負債総額が1400億円という部分をみて、それを見て長瀬産業が700億円で引き受けると名乗り出る。
→その結果、弁済に足りない額は半分の700億円となり、それは、更生計画案で債権者に泣いて貰えばよい。
→長瀬産業のおかげでとりあえず弁済すべき額は700億円、そして資産の売却を査定したところ、約650億円(仮定)ほどになったので、結局のところ1350億円の弁済をすることができる
・企業の利用価値が今のところ少ない。畜産業においては、高利益が望めない。この企業のスポンサーになっても、「持ち出し」が多く結局のところリスクが高い。
→つまり、それを補填するのが、出資金(和牛オーナー)という事になっているのですが、牛の餌の補填で精一杯になってしまうので、その補填は新たな出資者のお金でまかなっているとしか言いようが無い。
・安愚楽牧場→不動産(牧場、ホテル等)→あまり高く売れないがなんとかなる資産
牛→肝心の「資産」となっていたものが実は月20億を食い尽くす「負債」と化してしまった。
ですから、倒産にはまらないのは当然のことですが、「お金の流れを日々しっかりと監視する」これを見て企業は日々変化する異変にこまめに立ち向かうことができるのです。オリンパス・大王製紙もこれらの企業と同じだったのではないかと考えています。
2011/11/9 19:19
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819696E2EBE2958B8DE2EBE3E3E0E2E3E38698E0E2E2E2;at=DGXZZO0195164008122009000000
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